大人の夜編
「ふぁ~、お腹一杯♪」
太朗は満足げに溜め息を付いた。
何時の間に注文したのか、デリバリーは太朗の好きな中華で、エビチリもチャーハンも、普段食べない北京ダックも何も
かも美味しかった。
食後のデザートのケーキは大サービスの一番大きなサイズのホールケーキで、太朗は1人で4分の1を食べ、嫌がる
上杉にも無理矢理何口か口に押し込んだ。
口では嫌がっていたものの、太朗があ~んといいながら食べさせると嬉しそうにしていた・・・・・と、思う。
しかし、上機嫌だった太朗の態度は上杉の一言で一変した。
「一緒に風呂入るぞ」
男同士で、普通に風呂に入るのは全然構わない太朗だが、上杉とはその普通の入浴は出来ないと思う。
「なんで嫌なんだ?」
「だ、だって・・・・・」
「お前が前から入りたがってたバブルバスの入浴剤も用意したんだがな」
「バブルって・・・・・泡風呂?あ?あれ出来るのっ?」
テレビで見たことがある、浴槽一杯の泡風呂。とても家で出来そうにないとは分かっていたが、いったいどんな感じなのだ
ろうかと一度入ってみたくて仕方がなかったのだ。
「お前が俺と入るんならしよう」
「・・・・・」
「風呂が泡だらけなら身体も見えないだろ。それでも恥ずかしいか?」
「そ、そんなことあるわけないじゃん!」
裸を見られるのが恥ずかしいからという女のような理由で嫌がっていたなどと思われたくなかった太朗は、なんでもないこ
とのように上杉の言葉に頷くしかなかった。
外国映画のような浴槽一面のきめ細かな泡を見た太朗は、歓声を上げてバスルームに飛び込んだ。
「すっごい!ホントにシャボン玉みたいだ!」
「そうか。存分に楽しめよ」
「うん!」
張り切って答える太朗の背中を見送り、上杉は自分の服を脱ぎながらふっと意味深に微笑んだ。
(本当に素直で可愛い奴)
去年の秋に身体を重ねて以降、何度か風呂にも(多少強引ながら)一緒に入ったが、身体を重ねた関係というもの
が頭の中にある太朗は何時も恥ずかしがって、ほとんど上杉に身体を見せないようにしていた。
上杉としては明るい照明の下で可愛く太朗を泣かせてみたいと常々思っていたがなかなか叶わず、今日この時を虎視
眈々と狙っていたと言ってもいいくらいだ。
そろそろ身体もセックスというものに慣れたといってもいいだろうし、多少の大人の遊びを仕掛けてもいい頃だろう。
「・・・・・」
上杉がバスルームに入ると、太朗は既に湯船につかって顔まで泡をつけて喜んでいた。
「どうだ?」
「楽しい!・・・・・っ」
直ぐに上杉の方を振り向いてそう答えた太朗だったが、一瞬のうちに動揺したように視線を逸らしてしまった。
「・・・・・」
(これぐらいで恥ずかしがってもらっても困るんだがな)
腰にタオルを巻くこともせず堂々と裸体を晒している上杉。太朗はその目のやり場に困ったのだろう。
太朗からすれば『別の生き物』ともいえるかなり存在感のある自分のペニスは、既に僅かながら勃ち上がっているが、上
杉はなんら恥ずかしいとは思っていない。
恋人である太朗の裸を目の前にして、感じない方がおかしいだろう。
「ほら、つめろ」
「い、一緒に入るの?」
「俺に風邪をひかせる気か?」
簡単にシャワーを浴び、上杉は太朗と向かい合うようにして浴槽に入る。
大人2人は十分入れるほど大きな浴槽だが、太朗は湯の熱さかそれとも羞恥の為か、頬を真っ赤にして身体を小さく
丸めてしまった。
(よ、良かった、泡があって・・・・・)
もしも泡が無かったら、上杉の裸を見て反応してしまった自分のペニスを見られたかもしれない。
そんな事になれば上杉にからかわれるのは目に見えていたので、太朗は今日のこの泡風呂に心底助かったと思ってい
た。
(あ、でも、このままじゃ風呂から出れない・・・・・)
反応したペニスは見られなくても、このままでは浴槽から出ることも出来ない。
太朗はチラッと上杉を見つめた。
「・・・・・ジローさん、身体洗わないの?」
「ん~?お前か先でいいぞ」
「あ、あ、えと、俺は後で・・・・・」
「・・・・・タロ」
じっと自分の顔を見つめていた上杉の顔が、何か悪戯を思いついたかのようにニヤッと笑っている。
嫌な予感がして身体を引き掛けた太朗は、急にビクッと身体を硬直させた。
「じ、ジロー、さん?」
何かが・・・・・太朗のペニスに触れていた。上から見ただけでは泡で全く分からないが、確かに感触がある。
(さ、触って・・・・・る?)
大きなその手の主は上杉しかいない。しっかり掴まれ、ゆっくりと扱き上げられるその感覚に、太朗は思わず声を漏らし
てしまった。
「あっ」
(う、うわっ、今のお、俺?)
響くバスルームの中で、自分の声は何時も以上に甘やかで、まるで女のようだと思ってしまった。
「や、やめてよっ」
これ以上刺激されることが怖くて、太朗は上杉の手から逃れようと身体を引くが、浴槽の中ではそれほど距離が取れ
ない。
嫌だったら風呂から出る方が早いのだが、もう明らかに感じている身体の変化をこんな明るい所で上杉の面前に晒すこ
とはどうしても恥ずかしかった。
「や、やめてよっ」
頬を真っ赤に上気させて、潤んだ目でそう訴える太朗が可愛い。
上杉は内心でその反応に満足し、太朗のペニスをいじっている手の動きは止めずに言った。
「何を止めるんだ?」
「な、何って、手・・・・・」
「手?この泡じゃ何がどうなってるのか分からない。口でちゃんと説明してくれ」
「・・・・・っ」
それが出来るならと唇を噛み締め、キッと睨みつけてくる太朗が妙に色っぽく感じ、上杉は思わず身を乗り出すとそのま
ま太朗の身体を自分の膝の上に抱き上げた。
「なにっ?」
「恥ずかしがることなんてないぞ、タロ。恋人同士なら風呂でイチャツクなんてよくあることだ」
「・・・・・っ」
「それに、さっきも言っただろ?大人の遊びを教えてやるって・・・・・」
そう言いながら後ろから太朗の耳たぶを軽く噛むと、抱き上げた身体が震えるのがよく分かる。
上杉はそのまま片手を乳首に滑らせて摘み上げ、もう片方でペニスを刺激し続けた。
「はっ、やっ、やめ・・・・・っ」
反響する自分の声を聞きたくなくて耳を押さえたいと思うのと、悪戯に身体を刺激し続ける上杉の手を止めたいのと、
両方の思いが交差してしまって太朗の抵抗は中途半端なものになっていた。
バシャバシャと泡から出ている身体は揺れるが、泡の下でいったい何が行われているのかは目で見ることが出来ない。
そのことが余計に刺激になっていることを、まだ子供の太朗は考え付かないだろう。
(身体だけ大人に近付いていくか・・・・・)
そのアンバランスさが、上杉の欲情を更に高めていくことになるのだ。
「あっ、んっ、ふぁっ」
(お・・・・・れ、何してる・・・・・の?)
頭の中がフワフワして、いったい自分がどうなっているのか太朗はよく分からなかった。まるで酔っているようなその感覚
が、のぼせているのだということも。
ただ、後ろから抱きしめてくれる上杉の厚い胸板に背を預け、与えられる快感を貪欲に貪っているのだということは身体
の感覚から何となく分かる。
「お、大人の、遊びって・・・・・」
「ん?」
「え、エッチなことだったの、か、よっ」
「タロはどんな想像をしてたんだ?」
少し笑みを含んだ声で言いながら、上杉は太朗の尻の蕾に指を差し入れてきた。
「ひゃあ!お、お湯が入っちゃうよ!」
「大丈夫。お前のここは狭いから、俺の指をがっちり咥え込むだけだ」
「・・・・・っ」
(恥ずかしいこと言うなってば~!)
狭い浴槽内では大きく身体を逃がすことは出来ず、立ち上がろうとしても上杉の逞しい腕がしっかりと太朗の腰を掴ん
でいてそれも出来ない。
自然とムズムズと尻を動かすしか出来ないが、肌には直接上杉の下半身が当たっていて・・・・・。
(う・・・・・おっきくなってきた・・・・・)
「ジ、ジローさん、あ、あのさ、何も風呂の中でしなくったって、ベットの上でなら俺だって・・・・・」
「せっかくタロが大人になったんだ、少しはこういった遊びにも慣れてもらいたいしな」
「お、俺っ、まだ子供だし!」
「だ~め。今日はこのまま俺に付き合ってもらうぞ」
「あっ、はっ、はっ」
パチャパチャと湯が跳ねる音と、太朗の少し苦しそうな・・・・・それでいて十分艶っぽい声が浴室に響く。
湯と泡の効力か、何時も以上に太朗の狭い蕾が花開くのは早く、上杉は後ろから太朗を抱く形でそのままペニスを挿
入させた。
上杉の膝の上に完全に乗ってしまった形の太朗は腰から上が湯から出てしまい、肌に纏わり付いていた泡も肌を滑り
落ちてしまう。
高揚している太朗の身体は見事に桜色に染まり、上杉はぎこちなくも自分から腰を上下する太朗を目を細めて背後
から見つめた。
健康的な肌の色に、白い泡が滑り落ちていく様は妙にエロチックで、上杉のペニスは更に大きくなってしまった。
「・・・・・う・・・・・んんっ」
「タロ、向きを変えるぞ」
「え・・・・・ああっ!」
太朗がどんな表情で自分を受け入れているのか見たくなった上杉は、ペニスを突き刺した状態のまま太朗の身体を
反転させる。
その刺激にどうやら太朗は射精したようで、ギュウッと上杉のペニスを締め付けた。
「・・・・・っ」
上杉は眉を顰めてその波をやり過ごし、目の前で赤く色付いている小さな乳首を懲らしめるように口に含んで軽く噛
む。
「いっつ・・・・・!」
「まだ、いくなよ」
上杉は自分の腹に当たっている太朗のペニスを片手で掴み、もう片方の手でしっかりと太朗の腰を掴んだ。
「今日は遅くまで付き合ってくれる約束だろ」
「も・・・・・む、りっ」
「一つ歳を取って大人に近付いただろ?弱音は却下」
「!!」
上杉はそういって下から太朗を突き上げる。
(どんな風に怒鳴るだろうな)
16歳になったばかりの太朗の身体を思うさま貪るつもりの上杉は、翌朝の太朗の反応を楽しく想像しながらも、その
甘く瑞々しい身体を夜遅くまで解放することはなかった。
「くそ・・・・・ジローさんめ・・・・・誕生日、覚えてろよ・・・・・」
翌朝一番の太朗の唸り声。
寝たふりをしながら聞いていた上杉はほくそ笑み、そのまま偶然のように太朗の身体に腕を回す。
一瞬遅れて自分の腰に回った小さな手に、上杉は初めて自分の誕生日が早く来るようにと願っていた。
end
タロジロ、タロのお誕生日、大人の夜編です。
泡エッチが単に書きたかっただけということもありますが(笑)。
16歳の青少年にエロエロ三昧のジローさんの誕生日、タロがどんな仕返しをするつもりか今から楽しみです。