有希ちゃんと蒼君の井戸端会議











蒼   「え〜、五月蒼です。今回はエクテシアの有希んちに遊びに来ました」
有希 「杜沢有希です。蒼さんと会えてとても嬉しいです」
蒼   「俺だって、有希と会えたのはすっごく嬉しかったけどさ、なんか、邪魔なのがいたよな」
有希 「も、もしかしてアルティウスのこと?」
蒼   「そう、あのデカブツ!すっごく邪魔!」
有希 「すみません、迷惑掛けて」
蒼   「有希は全っ然悪くないって。あいつさあ、王様だか何だか知らないけど、少し威張り過ぎっていうか・・・・・あれじゃ友
     達いなさそう」
有希 「え、え〜と」
蒼   「俺のシエンってすっごく優しいだろ?怒る時だってちゃんと説明してくれた上で間違ってるって教えてくれるし。でもさあ、
     あいつはそうじゃないっていうか・・・・・」
有希 「あ、当たってるかも」
蒼   「有希はあいつのどこがいいんだよ?」
有希 「・・・・・優しいですよ?」
蒼   「え〜、なんか信じられないよ。絶対誰かの事を考えて行動するなんてしなさそう」
有希 「・・・・・」
蒼   「騙されてんじゃない?」
有希 「そ、そんなことないと思いますよ」
蒼   「でもさあ」
シエン 「ソウ、あまり有希を追い詰めないように」
有希 「王子は凄いですよね、日本語話せるんですから」
シエン 「少しでもソウと気持ちを通じさせたかったからね」
蒼   「シエン・・・・・」
有希 「いいなあ、蒼さんが羨ましい」
蒼   「あ、あのデカブツ話せないのか?」
有希 「アルティウスは忙しいから・・・・・」
蒼   「そんなのは言い訳!努力足りないんだよ、あいつ!」
有希 「そ、蒼さん、アルティウスのこと、嫌いなんですか?」
蒼   「嫌いっていうより、気に入らないって言う方が正しいな。俺、元々自分よりデカイ奴苦手だけど、あいつはその上性格
     悪そうだし」
有希 「優しいですって」
蒼   「それは当然!有希にまであの態度だったら許せないね」
有希 「・・・・・」
シエン 「ソウ、その位にしてやりなさい」
蒼   「大体、あいつはどこ行ってんだよ?シエンだって忙しいのにここに来てくれてんのに」
有希 「さ、さあ」
蒼   「いい度胸してんなあ」
有希 「・・・・・」
蒼   「次回ここにこなかったらさ、有希ちょっと懲らしめた方がいいって!そうだ、バリハンに遊びに来いよっ。俺の子供のリュー
     ちゃんにも会わせたいし、とんすけも見せたいし!」
有希 「それは・・・・・行ってはみたいけど・・・・・」
蒼   「なっ?そうしろって!」
アル  「ならぬ!」
蒼   「うわっ、お前いたの?」
アル  「少し目を離している間に、何を勝手なことを言っているのだ!ユキをエクテシアから出すわけがないであろう!」
蒼   「わ〜、やだやだ、心の狭い男ってやだな、有希」
アル  「ユキを呼び捨てにするな!」
蒼   「あ、有希、そろそろ第二話の現場に行かないと」
アル  「私の話を聞いておるのか!」
蒼   「ほら、行こ行こ」
アル  「こら!どこに行くのだ!」



                                                                     続く






ここではみんな共通の言葉を話しています。
でも、しょっぱなからアルと対抗する気満々な蒼君。カッコいいですね(笑)。