有希ちゃんと蒼君の井戸端会議



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有希 「皆さん、長々とお付き合い下さってありがとうございました。すごく寂しいんですけど、これで蒼さんとはしばらくお別れで
す」
蒼   「え〜、ここまで読んでくれてありがと!またしばらくは会えないけど、俺のこと忘れないでよ!」
有希 「みんな蒼さんのこと忘れたりしませんよ」
蒼   「そうかなあ。俺って意外と淡白な存在じゃない?誰かさんみたいに年中暑苦しくないし」
アル   「誰かさんとは誰のことだ?」
有希 「あ、アルティウス」
アル  「ソウ、答えろ」
蒼   「シエンのことじゃないよ」
アル  「まさかとは思うが、私のことか?」
蒼   「・・・・・さあ。ただ、俺でも有希でもないことは確か」
アル  「ならば、私しかおらぬではないか!」
蒼   「じゃあ、そういうことなのかな」
アル  「ソウ!」
蒼   「まあ、悪い意味だけじゃないって。確かにあんたは暑苦しいし、我が儘だし、有希馬鹿だし・・・・・」
アル  「ユキバカ?」
蒼   「いいとこなんてほとんど無いけど、有希の為に愛人達を解散させたし、有希を狙った女に厳罰も与えたし・・・・・って、
なんかやっぱり有希馬鹿っぽいけど、そう悪い奴じゃないって分かったからさ」
アル  「あまり嬉しく感じないのがおかしいが・・・・・とにかくありがたくその言葉は受け取ろう。下々の者、私とユキの褥を覗き
たい輩も多かったと思うが、今回は残念であったな。まあ、近い内にまた会い見えることもあるだろう」
蒼   「(もっと簡単な言葉で言えよ)シエンも、みんなに一言は?」
シエン 「此度は温かいご声援、ありがとうございました。ソウとのことを皆さんが祝福してくださっていると知ることが出来、大変
嬉しく思います」
蒼   「(シエンも硬いな)」
有希 「シエン王子、今回は蒼さんを連れてきてくださってありがとうございました」
シエン 「いいえ」
蒼   「アルも、いっぱいご飯ご馳走してくれてありがとな」
アル  「そこが大事なのか?」
蒼   「ご飯は大事だよ!今回は調味料とかも色々買って帰るし、シエン、帰ったらいっぱい美味しいもの作るからな!」
シエン 「ええ、楽しみにしていますよ」
有希 「いいな〜、王子」
蒼   「有希にも今度食べさせるよ」
アル  「ソウ、私は?」
蒼   「はあ?」
アル  「シエン王子と、ユキと、さすれば私も当然馳走になるな」
蒼   「え〜」
アル  「当然であろう」
シエン 「アルティウス王、あなたはユキ殿に作って頂いたらよろしいでしょう?ソウは私の妃なのですから、本来は私の為だけに
腕を振るってくれるのですよ」
蒼   「まあ、そうだよな」
アル  「私だけが駄目だと言うのかっ?」
シエン 「そういうわけではありませんが・・・・・」
蒼   「・・・・・有希、ちょっと放っておこうか」
有希 「そうですね」


蒼   「まあ、ちょっと話はズレたけど、本当にありがとうございました!また、きっと戻ってくるからね!」
有希 「きっと、近い内にまた!」
シエン 「ああ、ソウ、私も行きますから。それでは皆さん、今度又バリハンの方へも遊びに来てください」
アル   「・・・・・ご苦労」
蒼   「最後まで俺様な奴だったな、アルは」
有希 「そこがアルティウスのいいとこですから。皆さんも分かってくれてますよね(笑)」



                                                                   終わり






4人が共通の言葉で話せるのはとても書きやすかったし、アルと蒼の掛け合いも楽しかったです。
また、本編とは全く関係の無い4人の漫才が掛ければなと思っています(笑)。