有希ちゃんと蒼君の井戸端会議











有希 「皆さん、明けましておめでとうございます。今年もどうか、僕とアルティウスも宜しく応援お願いします」
蒼   「みんな、おめでとー!お雑煮いっぱい食べた?こっちの世界にはお餅はないけど、おいしー肉巻きは作って食べたよ、
     おいしかった!」
アル  「新しい年になっただと?それはそちらの世界の問題であろう」
シエン 「郷に入れば郷に従え、ですよ、アルティウス王。皆様、そちらの国では新しい年になったと聞きました。どうかこの新しい
     年を皆様がお健やかに過ごされますように」
有希 「シエン王子、すごいことわざを知ってるんですねえ。挨拶も完璧です」
蒼   「シエンはすっごい勉強家だからな。俺の為にって、日本語だけじゃなくって、日本の風習も色々勉強してくれて助かって
     るんだ」
有希 「アルティウスも覚えたよね?」
蒼   「え?なになに?」
アル  「ありけと」
蒼   「すごいじゃん!ちゃんとしゃべれるんだ(発音変だけど)」
アル  「私も、やろうと思えば出来る。ただ、時間がないだけだ」
有希 「ね」
蒼   「(こ、こーいうの、バカップルって言うんじゃないか?)」
有希 「でも、何時の間にか年が明けちゃいましたね」
蒼   「新年の話に俺達出なかったよなあ。まあ、こんな世界にいたら仕方ないけどさ」
有希 「このコラボも、もう少しで終わっちゃうし」
蒼   「あ、シエン、俺達これが終わったら出番無くなっちゃわない?」
シエン 「ソウ、無ければ作ればいいんですよ」
蒼   「そっか」
シエン 「それに、この話はまだ続きますしね。・・・・・ソウ、それよりも、どうしてもユキ殿と湯を浴びるつもりですか?」
蒼   「そう言ったじゃん。あいつのお許しも出たし、な〜?」
アル  「王と呼べ」
蒼   「アルでもいいだろ?呼びやすいしさ、なんか、可愛いじゃん(犬みたいで)」
有希 「蒼さん、もうすっかりアルティウスと仲良くなっちゃったんですね」
蒼   「有希、妬きもち?可愛い!」
有希 「や、妬きもちなんて、僕・・・・・」
蒼   「大丈夫だって!俺が好きなのはシエンだけ!アルには、剣の相手をしてもらいたいとは思うけど、好きとか嫌いとかは
     全然ないから」
有希 「そ、蒼さん」
蒼   「それよりさ、有希、お年玉幾ら貰った?」
有希 「お年玉?」
蒼   「俺、シエンから貰っちゃったんだあ、肉一年分と、とんすけのお嫁さん!あ、とんすけは食べないよ?」
有希 「僕は何も・・・・・」
蒼   「有希の頼みなら何だって聞くんじゃない?なー!アル!有希にお年玉やらないのかー?」
アル  「おとしだま?それは何だ?」
蒼   「新しい年を迎えると、目上の人間が目下の人間にお祝いのお金とか、物とかくれるんだよ」
アル  「・・・・・」
蒼   「アルなら、そんじょそこらのものじゃないよな〜?何あげる?」
有希 「い、いいよ、アルティウス、僕はいらないからっ」
アル  「よし!新しい宮を建ててユキに贈ろう!宝飾も、衣装も、望むまま申せ!」
有希 「そ、そんなのいらないよ!」
アル  「まだ足りぬか?それならば隣国に攻め・・・・・」
有希 「駄目駄目!僕はアルティウスが傍にいてくれれば十分なんだから!」
アル  「有希!」
有希  「ア、アル、人前・・・・・んんっ」
蒼   「(あ〜あ、舌まで入れちゃってる)・・・・・あ〜、お雑煮食べたいなあ」
シエン 「それでは、餅つきとやらをやってみますか?そっくり同じものはありませんが、似たようなものなら作れるかもしれませんよ」
蒼   「するする!さすがシエン!」
シエン 「では行きましょうか」
蒼   「あ、でも有希が・・・・・」
シエン 「お取り込み中ですからそっとしておきましょう」
蒼   「う、うん」
シエン 「(貸しですよ、アルティウス王)」
有希 「・・・・・んっ、ア、アルッ・・・・・んんっ」



                                                                     続く






有希ちゃんが望めば望むだけ、アルティウスはお年玉をくれそうです。私にも下さい、王様(笑)。
でも、しょっぱなからアルと対抗する気満々な蒼君。カッコいいですね(笑)。