有希ちゃんと蒼君の井戸端会議
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蒼 「・・・・・」
有希 「・・・・・」
蒼 「淋しいな、有希」
有希 「・・・・・淋しいです」
蒼 「このまま帰っちゃったら、有希と会うのはどれ程先か・・・・・。もっといっぱい話したかったし、色んな美味しいもの作って
やりたかったし・・・・・う〜〜〜、時間が足りなかった!」
有希 「蒼さんが教えてくれた料理、ちゃんと自分でも作ってみますね。あんなに美味しくは出来ないかも知れないけど、僕も
アルティウスに食べて欲しいし」
アル 「ユキ・・・・・っ」
有希 「待っててね、アルティウス」
蒼 「あ〜、どんなに考えてももったいない!有希にはもっといい男が・・・・・って、普通、女がって言うんだっけ?」
有希 「そうですよ。普通なら好きになるのは女の子のはずだし」
蒼 「有希には意外と年上で・・・・・そうだな、ポヤンとした有希を引っ張ってくれる少し強引なくらいの女がいいんじゃないか
な」
有希 「蒼さんには・・・・・優しくて包容力のある人がいいと思いますよ」
蒼 「・・・・・なんか、まんまシエンじゃん」
有希 「蒼さんが言ったのは、アルティウスに近いですよ」
蒼 「なんか、俺達それなりに合った相手を選んでいるのかもな」
有希 「ほんと、そうですね」
蒼 「でもさあ、またしばらく旅が続くな、シエン」
シエン 「熱い砂漠の日差しで、柔らかなあなたの肌が傷付かねばいいのですが」
蒼 「な、なに、それ!」
シエン 「小麦色に日焼けした滑らかな肌のあなたもとても綺麗ですが、あまり日差しがきつ過ぎると肌が負けてしまいかねませ
ん。そうでなくても口付け一つ痕が付きやすいのですから」
蒼 「わーわーわー!!」
シエン 「どうしました?ソウ」
蒼 「あ〜、いや、分かったから(真顔でエッチイこと言うんだから)」
シエン 「そうですか?」
有希 「大切にされてますね、蒼さん」
アル 「何を言っている、ユキ。私は王子がソウの肌を愛でる以上に、そなたの肌を慈しんで愛撫しておるではないか!」
有希 「ア、アルティウス、話が違うよっ」
アル 「何をたがう事がある?肌を愛でるも守るも同じこと。私はけしてシエンに劣っているとは思っておらぬぞ」
蒼 「相変わらず熱い男だな〜」
アル 「フンッ」
有希 「あ、あの、今話しているのはもう直ぐ終わりなのが淋しいってことでしょう?」
蒼 「あ、そうだった。次回最終回だよ」
アル 「私とユキの愛に終りなどあるはずがなかろう。誰が見ていなくとも、私は常にユキを愛し続ける!」
蒼 「(アルって面白いよな〜)」
有希 「・・・・・はぁ」
蒼 「苦労するな、有希」
有希 「・・・・・そうでもないですよ。(ちょっと、愛情表現は激しいけど)」
蒼 「とにかく、次回最終回!みんな、最後までちゃんと読めよ!」
シエン 「ソウ、誰に向かって言っているんですか?」
蒼 「もちろん、読者のみんなにだよ!」
有希 「そうですね、楽しみにしていてください」
アル 「ユキと私の営みは書かれるのか?」
有希 「書かれるはずないです!」
シエン 「私とソウはどうですか?」
アル 「なんだ、半枚で終わるほど早いのか?」
シエン 「まさかっ。一晩中ソウを啼かせるのが常ですよ」
アル 「啼かせることしか出来ぬのか?私は・・・・・」
有希 「・・・・・蒼さん」
蒼 「・・・・・そうだな、ほっといてあっち行こうぜ有希」
有希 「はい」
続く
アルティウスもシエンも本気だから性質が悪い(笑)。
でも、この4人の話ももう直ぐ書けなくなると思うと・・・・・淋しいよ〜(泣)。