恋愛の正三角形
その後編
「お、俺だって、2人のこと好きだもん!俺だって2人を抱きたい!」
「「・・・・・え?」」
可愛いくて愛しい幼馴染が、いきなりそう言い出したのはやはり予定外ではあった。
それでも、16歳になったばかりの子供を言いくるめることなど簡単だ。
色々なタイプの生徒や保護者と日々対している高校教師の廉と、個性豊かなクライアントと折衝している建築設計士
の壮。
大人の彼らのずるい懐柔が、子供の大輝を緩やかにきつく締め付けていった。
「ほ、ホントッ?俺が女の子の方じゃなくってもいいのっ?」
2人と関係を持つことは不思議と嫌ではなかった。
1対2など、他人からすればおかしいと言われるかもしれないが、大輝からすれば2人のうちの1人を選ぶ方が不自然で
難しい。
それは、幼い頃から競うように可愛がってくれた2人に対するすり込みかもしれないが。
「でも、大輝は今まで誰とも経験がないだろう?やり方とか分かるのか?」
「え?あ、えっと・・・・・」
一番痛い所を突かれた大輝は、何と言っていいのか言葉に詰まってしまった。
友人はたくさんいるが、昔から暇があると年上の幼馴染と遊んでいた大輝には、恥ずかしながらエッチな話をするような相
手があまりいない。
高校生になるとさすがに知識として耳に入ってくるが、今のところ恋愛よりは遊びの方が楽しい大輝には余り実感が湧く
ようなことは無かった。
(こ、こんなに早く経験するとは思わなかったし・・・・・っ)
大輝の想像では、20歳前後ぐらいには恋人がいたらなあとのんびり思っていたが、現実にはやっと16歳になったばかり
で、しかも相手は男で、2人と、何もかもが予想の範疇外だった。
「ダイ、俺達が教えてやるから、お前は覚えながら動けばいい」
「大輝が本当に私達を抱きたくなったら言いなさい」
確かにこのままでは何も出来ないので、大輝は素直に頷いた。
4本の手が、大輝の身体の隅々までまさぐり、愛撫を続ける。
乳首を抓られ、歯で噛まれたかと思うと、ペニスを擦られ、臍を舐められた。
休む間もなく与えられる刺激に、大輝はその手順を覚えるどころか快感を感じるのもきつくなってしまう。
「ひ、ひきょ・・・・・だっ」
「ん?」
「2人、いっぺん、に、俺、1人なん、て・・・・・!」
途切れ途切れに不満を訴えると、廉が大輝の耳たぶを口に含みながら笑った。
「時間が勿体無いだろう?それに大輝の身体は随分覚えがいいようだ」
「み、耳元でしゃべんないでよお〜」
ゾクゾクとした快感が背中を走り、何度目かも分からない射精がまた我慢出来なくなる。
すると、ねっとりとペニスを舐め上げていた壮が、射精出来ないようにギュッとペニスを握って笑った。
「ダイ、少しは我慢しろよ。これじゃ俺達が楽しめないだろ」
「そ、ちゃ・・・・・っ」
何度も吐き出してしまった大輝の精液はそのまま尻の狭間を伝って蕾にまで流れ、たっぷり施されたローションと交じり
合って大輝の下半身をビショビショに濡らしている。
既に何本か蕾の中に含まされた指は、それぞれが勝手に中で動き、その中の一つが前立腺を掠ってしまった。
「!!!」
声も無く身体をグッと逸らして射精してしまったが、身体はその1回で満足する様子は無く、蕾の中を擦る指も更に激
しくなっていった。
「く、苦し・・・・・」
「大輝」
「な・・・・・か、熱、よ・・・・・!もっと擦って!」
「擦るだけでいいのか?ダイ」
「い、意地悪、しないでっ」
「指じゃこれ以上奥にはいけないぞ?」
「指、じゃ、なくて、いいか、らっ」
「でも、お前が俺達に入れたいんだろ?」
「・・・・・っ、我慢出来ないよ!い、いれて、い!」
頭上で視線を交わした幼馴染達がひっそりと笑みを漏らしたことなど、快感を追うだけで精一杯の大輝は全く気付かな
かった。
「楽にしていなさい」
後ろから廉に抱かれ、目の前には壮が足を抱えて圧し掛かってくる。
「ダイ・・・・・」
尻の奥に、熱い何かが触れた。
「・・・・・ぐっっっつぅぅぅ!」
(痛い、痛いよっ、壮ちゃん!)
「そ・・・・・」
何かとてつもなく大きく熱いものが身体の中に入り込んでくる。
それが壮のペニスだと頭では理解出来ていても、あんな場所にあんなに大きなものが収まるとはとても思えなくて・・・・・そ
れでも駄目だとは、嫌だとは拒絶出来なくて、大輝はボロボロ泣きながら目の前の壮を見つめるしか出来なかった。
「・・・・・ダ・・・・・イッ」
壮も、痛みを感じているのか、端正な顔を顰めて大輝を見つめている
その真っ直ぐな視線を感じて、大輝は泣きながら笑った。
「・・・・・っ」
「・・・・・え?」
「悪いっ」
「ぐふ・・・・・っ」
大輝が壮のペニスの感触に馴染むまでゆっくりと動いてくれていたはずの壮が、いきなりグッと腰を押し付けてきた。
まるで内臓が押し上げられたかと思うほどの衝撃に大輝は身を離そうとするが、後ろから抱きしめている廉の拘束は一向
に緩む気配は無かった。
「壮、乱暴な挿入は止めろ」
口ではそう非難しながら、廉の両手は大輝の小さな尻タブを左右に押し広げる。
「・・・・・悪い、急にキちまって・・・・・」
「初心者にイカされてどうする」
「もう大丈夫だって。ダイ、いきなり悪かった。今度はゆっくりしてやるから」
「はっ、はっ・・・・・っ」
嫌だともいえず、逃げることも出来ず、大輝は涙を流しながら荒い息を繰り返す。
壮は、その大輝の涙を舐め取ると、広げられた両足の膝裏をしっかりと持って押し広げながら、根元まで埋めていたペニ
スをゆっくりと引き出していった。
「・・・・・ひゃっ」
押し込まれてくるのとはまた違う感触がし、大輝の身体にはギュッと力が入る。
その締め付けに壮は眉を顰めたが今度は耐えたらしく、先端部分近くまでペニスを引き抜くと、今度はゆっくりと襞を掻き
分けて中に押し入った。
最初はゆっくりだった出し入れが、次第に勢いを増していく。
グチュグチュという音が何の音か、大輝はもう考えることが出来なかった。
「痛い?大輝」
後ろから廉が大輝のペニスを擦りながら囁く。
「い、いた、いっ」
「少しも気持ちよくないか?」
腰を動かしながら壮が眉を顰めて訊ねた。
「じ、じんじんする」
「痛いだけじゃないな?」
「わかんない、よ!」
痛みと快感の区別が良く分からないまま、大輝は再び奥の感じる場所を突かれてギュウッとペニスを締めつける。
「・・・・・っ」
その刺激に、壮が息を詰めたのと、身体の中が熱いもので濡れた感触を同時に感じ、大輝も再び精を吐き出すと、自
分のペニスを擦る廉の手を濡らしてしまった。
(き、きつい・・・・・)
初めての強烈なセックスに、大輝はもう身体中の力が抜けてしまった。
何もかもがあっという間のことで、自分が今どういう状態なのかさえ分からない。
「・・・・・んっ」
ただ、ズルッと、狭い場所から何かが引き抜かれる感触に顔を顰めていると、チュッと軽く唇にキスした壮がニヤッと笑いな
がら言った。
「どうだった?」
「・・・・・びっくりした。それに、壮ちゃんがあんなにエッチなんて初めて知ったよ」
「そっか」
「うん」
(これじゃあ、俺が抱くなんて大きなこと言えないよ)
セックスは想像していたよりも大変で、受身の立場であれほど疲れてしまうのならば、自分が抱く方側になったらとても2
人を満足させることなど出来ないだろう。
第一自分よりもひと回りも大きく逞しい身体を抱くなんて・・・・・想像出来ない。
(・・・・・仕方ないよな、もっと年取れば俺だって・・・・・)
歳を取ったとしても、とてもこの2人より成長出来るとはとても思えないが、大輝はそう自分に言い聞かせて無理矢理納
得することにした。
とにかく、初めてのことばかりでとても疲れて、大輝はもうこのまま眠りたかった。
いや、ベトベトに汚れた身体を洗ってからにしよう・・・・・そう思った大輝は、クッタリと廉に凭れ掛かっていた身体を起こそう
としたが・・・・・。
「・・・・・ふぇ?」
大輝が身体を動かすより先に、大輝の腰を持った廉の手がその身体を持ち上げた。
「れ、廉ちゃん?」
「まだ私がいるだろう?」
「・・・・・え?」
「壮だけじゃなく、私も受け止めてくれ、大輝のここで」
「はあぁっ!」
グッとそのまま腰を落とされた先には、雄々しく勃ち上がった廉のペニスがあった。
「んぐ・・・・・ぅっ」
向かい合って受け入れた壮のペニスよりも、自分の体重が加わったせいか廉のペニスの方がもっと奥まで入り込んできた
感覚があった。
「い・・・・・きなり・・・・・っ」
「すまない、大輝、でも、私も我慢出来ない・・・・・っ」
壮のペニスを受け入れた直後のせいか、大輝は自分では苦しくてたまらないと思っているのに根元まで廉を受け入れて
いた。
熱さと痛みがますます激しくなるが、廉の動きは止まらない。
「れ、ちゃっ、痛いっ」
「・・・・・っ」
「れ・・・・・」
「ダイ、こっちで気持ち良くしてやる」
大輝の前に座り込んだ壮が、立て続けの快感と痛みに泣く大輝のペニスを咥えて愛撫を与え始めた。
前と後ろ、痛みと快感の津波に、大輝はただ泣きながら喘ぐしかない。
「ふあっ、あっ、い・・・・・っ、た、や・・・・・っ」
「大輝、大輝・・・・・っ」
普段の優しく物静かな廉が、壮以上に荒々しく大輝の中を掻き回す。
壮が吐き出していた精液のせいで動きやすくなったということもあるのか、縦横無尽に内壁を突く廉のペニスに大輝の身
体は跳ね上がった。
「もっ、もう・・・・・っ!」
「・・・・・っ!」
後ろへの刺激と壮のフェラチオのせいで、大輝はとうとう精を吐き出してしまった。
量も少なく、薄くなってしまったそれを壮は全て飲み干し、
「だい・・・・・き!」
射精のせいのきつい締め付けにペニスを絞られた廉は、勢いよく大輝の尻を自分のペニスに引き落とし、大輝はその最
奥で再び熱い精液が撒かれるのを感じていた。
「・・・・・廉、激し過ぎたんじゃないか」
「お前だけ大輝の中に入れるのはフェアじゃないだろ」
「・・・・・こいつ、初めてだったんだぜ?まあ、俺もセーブ出来なかったけどさ」
可愛い幼馴染は、まるでストンと意識を切ってしまったかのように眠りに落ちてしまった。
廉は直ぐにペニスを引き出してその身体を横たわらせてやったが、大輝の瞼はピクリとも動かなかった。
「壮、タオル」
「はいはい」
本当は風呂に入れてやるのが一番だが、今は少し眠らせてやった方がいいだろう。
同じことを考えた双子は自分達は全裸の腰にタオルを巻いた格好のまま、壮が濡れタオルを持ってくる間に、廉は新しい
シーツとバスローブを用意した。
「ほら」
投げ渡されたタオルで廉は大輝の下半身を拭い、自分達を受け入れてくれた蕾に指を差し入れて中に出してしまった
精液をかきだす。
たっぷりローションを使ったせいか、大輝のそこは切れた様子は無いものの、赤く腫れて少し膨らんでしまっている。
初めての経験で、普通の男以上のものを、しかも2人続けて挿入されたのだ。
「廉、手が止まってる。・・・・・可哀想だと思ったのか?」
「・・・・・いや、もう一度抱きたいと思ってた」
「・・・・・サド」
壮は苦笑するが、廉の気持ちは良く分かる。
長い間思い続けた愛しい者をやっとこの手に抱くことが出来たのだ、本当は壮も一度ではとても物足りない。
それでも2人を相手にした大輝の疲労も充分理解出来るので、2人は今だ萎えそうに無い自分のペニスを持て余しなが
ら大輝の後始末をしてやり、そっとベットに寝かせてやった。
「・・・・・」
ぐっすりと眠っているその顔は、とても男2人をその身に受け入れたとは思えないほどあどけない。
「・・・・・これからは隠さなくていいんだな」
廉が呟き、そっと大輝の頬に手を触れる。すると、大輝の口元が僅かに笑んだ気がした。
「ああ。こいつがよそ見しないように、雁字搦めに可愛がってやらなくちゃな」
壮が大輝の手を取ると、小さな指がキュッと握り返してきた。
やっと手に入れた愛しい幼馴染を、逃がすようなへまはしない。
とにかく可愛がって可愛がって、自分達から離れることなど出来ないようにしてやろうと思う。
「「愛している」」
大輝を愛するのは自分1人ではなく、同じ思いを持つもう1人の自分の半身だ。この先大輝が溺れてしまうほどに愛情を
注いでやろうと、美しい双子はこれまでになく生きている実感を感じていた。
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3Pものその後編です。
なんか、ずーっとヤッてます(笑)。苦手な方はごめんなさい。
一応お話はこれで完結ですが、大輝はこれから先も2人分の愛情をたっぷりと注いでもらうことになるでしょう。