「・・・・・っ」
 十分解し、ローションもたっぷりと使っているのに、聖のそこは頑なに閉ざし、亘を受け入れようとはしない。
まだ先端の半分くらいしか入っていないのに既に聖は苦しそうに呻いていて、亘は更に自分達が結合する部分にローションを垂ら
した。
 「聖君、力を抜いて」
 「い・・・・・、いた・・・・・い・・・・・っ」
 聖は荒い呼吸の中、何度も苦痛を訴えてくる。
可哀想だが、それと同時に泣き顔に被虐的な色っぽさも感じて、亘は更に大きく聖の足を割り、腰を突き入れようとした。
 「亘、乱暴にするなよ」
 「分かってる」
 今はまだ自分が聖を独占する時間だと睨むものの、父はニヤッと笑いながら聖の下半身に手を伸ばす。
 「父さんっ」
 「このままじゃ終わらねえだろ」
そう言って、父はいきなり聖のペニスを口に含んだ。
 「ひゃあ!」
 ピクッと、聖の腰が跳ね、それと同時に、今まで少しも動かなかったペニスが少しずつ蕾の中へと入っていく。どうやら、ペニスへ
の愛撫で強張っていた聖の身体が快感を探り始めたらしい。
 「ふ・・・・・んっ」
 「・・・・・っ」
 少しずつ、少しずつ、亘は自分の体重を掛けてペニスを突き入れていく。狭い内部はギシギシと音をたてるかのようにペニスを
中に誘い込んでいくが、その締め付けが、こうしてを突き入れるだけでも快感を高めてくれた。
(あ・・・・・ついっ)
 今までもバージンを抱いたことはあったが、その誰よりも狭くて熱くて蠢く内部に、亘は自分のペニスも更に質量が増していくのが
分かる。
(情けないけど、あまり持たないかも・・・・・っ)
眼下で揺れる父親の黒い髪を見つめ、乱れてるなと思いながらも、これが自分達の今からの形なのだと、亘は更にグッと腰を突
き入れた。



 グチュ

 視界の中に、聖の狭い蕾に入っていく息子のペニスが見える。
精一杯広がっているそこはどうやら切れてはいないようだが・・・・・白い聖の双丘の狭間に突き入れていく亘の赤黒いペニスは何
だか倒錯的だった。
(・・・・・痛いだけじゃ、ないみたいだな)
 聖の身体の強張りを解くためにフェラチオを施していたが、どうやら素直な身体は痛みと共に快感もきちんと感じ取っているらし
い。いい子には褒美をやらないと・・・・・高須賀は口の中のペニスに更にねっとりとした愛撫を施した。
 「あっ、んっ」
 ピクピクと震える口中のペニスは、何時弾けてもおかしくはない。ここはイかせてしまった方が聖の身体が弛緩し、亘をより深く
のみ込むだろう。

 ズチュ クシュ チュプ

 高須賀は激しく口中のペニスを刺激する。
張りつめた竿の部分に歯をたて、先端部分を舌先で突いて、
 「やっ、まっ、待ってっ!」
 高い悲鳴混じりの声も一切無視し、聖のペニスに愛撫を与え続けた高須賀は、やがてピンと反らされた身体を亘が抑え込む
のと同時に、口中に甘苦い迸りを受け止めた。
 「・・・・・あ、柔らかくなった」
 嬉しそうな亘の声に、残滓まで吸い取った高須賀は顔を上げ、ニヤッと笑いながら唇を舐める。
 「そうだろう。どうだ?聖の中は」
 「ん・・・・・気持ちいいよ」
言葉通り、目を細めて聖の中を味わう亘の表情は幸せそうで、蕾を穿つペニスの動きも目に見えて滑らかになってきた。
 「んっ、あっ、あっ」
 揺さぶられる聖の頬は赤く上気しているものの、声にはまだ少し苦しさが見える。
高須賀はその耳元から頬に唇を這わせた。
 「聖、亘に身体を預けろ」
 「だっ、だって・・・・・っ」
 「お前の恋人だろう?信じて、ほら、呼吸を合わせて。そうしたらもっと楽になれるぞ」
 「・・・・・っ」
 身体を苛む圧迫感や苦痛から早く逃れたいと思ったのか、聖は高須賀の言う通り、亘の動きに合わせてぎこちなく腰を振り始
める。鈍い水音を立てながら密着している腰の動きは目に見えて激しくなり、そろそろ亘も限界かなと、高須賀はまだ小さいまま
の聖のペニスを再び握り締めた。



 苦しくて、痛くて。
しかし、それを確かに打ち消す気持ち良さもあって。聖はどうしていいのか分からず、ただ高須賀の言うように亘の動きに合わせ
て身体を動かし始めた。

 ズチュ クチュ
 パシッ パシッ

 粘膜の掻き混ぜられるような音と、肌と肌がぶつかる音。
湿った亘の下生えが濡れているのはどちらの零している体液のせいか・・・・・初めはその音が気になって仕方が無かったが、今は
もうその音を追うことさえ出来なくなっている。
(あ、あつ、いっ)
 身体の中を灼熱の棒で掻き混ぜられているような感覚。
自分でさえ見ないような場所が目一杯、それこそ裂けるかと思われるほどに広がっているのが分かる。
 「上手だよ、聖君」
 「んっ、んっ、ふうっ」
 「僕を全部、ちゃんと飲み込んでくれてる」
 普段は優しい亘の声が艶を帯びたものになっていて、聖はうっすらと目を開いて目の前の亘を見つめた。
 「聖君」
視線が合ったと同時に、亘は嬉しそうに笑いながら唇を合わせてくる。今以上に身体が曲げられてしまい、悲鳴が上がりそうにな
るものの、その声ごと聖の唇を奪った亘は、濃厚に舌を絡め、更に腰を突き入れてくる。
(お、おかし・・・・・く、なる・・・・・っ)

 ジュプ クチュ パシッ

 舌の絡まる音と、2人が結合している場所から伝わる音。
そしてもう一つ、肛孔の痛みを和らげる為か、ペニスに与えられる濃厚な愛撫に、聖はもう我慢が出来なくなってきた。
 「んあっ、で、出ちゃ・・・・・うっ」
 「入れられたままイきそう?いいよ、好きな時にイって」
 「で、でもっ、く、口に・・・・・っ」
 「いいんだよ、父さんは聖君のが飲みたいんだから。若返りの薬と思ってるんじゃない?」
 笑みを含んだ亘の声に、ペニスに与えられる刺激がいっそう激しくなったような気がする。
高須賀の口の中にはもう出したくないのに、腰を引くことも、身体を逸らすことも出来なくて、聖は前と後ろを揺さぶられる刺激に
どんどん追い詰められ、
 「!」
ツンと立ち上がった乳首を少し強く捻られた瞬間、聖は再び高須賀の口中に快感の証を吐き出してしまった。



 「・・・・・っ」
 射精した瞬間、聖の蕾は激しく亘のペニスを締め付け、同時に、複雑に蠢く内壁にも刺激されて、何時もよりも格段に早く亘
はイッてしまった。
(情けない、な)
 父の前でこんな不甲斐無い姿は見せたくなかったが、これも聖の締め付けが強く、ようやく欲しいものを手に入れた喜びとあい
まって、どうしても我慢が出来なかったのだから仕方がない。
 今、聖の精液を口に含んでニヤついている父も、この身体を味わえばきっと醜態を晒すはずだ・・・・・亘はそう思いながら、最後
の一滴まで聖の中に出し尽くすように緩やかに腰を動かし続けた。
 「聖君」
 「はあ、はあ、はあ」
 「聖君、疲れた?」
 激しく胸を上下させる聖を見下ろしながら言うと、涙で潤んだ瞳が向けられる。
 「な、なん、か・・・・・」
 「ん?」
 「なん、か・・・・・身体の中・・・・・濡れてて・・・・・」
 「・・・・・っ」
(それ・・・・・反則)
聖が意識していないことは分かるのに、今の状態でその言葉はあまりにも刺激的だ。亘はまだ聖の身体の中に納めたままの萎え
ていない自分のペニスが更に勢いづくのが分かった。
 「おい、亘」
 もう一度、今度はゆっくりと・・・・・そう思ったのもつかの間、汗ばんだ肩がポンと叩かれる。
 「交代」
 「・・・・・」
 「おい」
 「・・・・・分かってる」
(あ〜あ、だから、2対1は・・・・・)
聖の体力と、今日が初めてだということを考慮すれば、せいぜい2回が限界だろう。
自分と、父、1回ずつ。何だか後からの父の方がたっぷりと楽しめるんじゃないかと思ったが、亘も聖の後ろのバージンを貰ったの
だから、今日はあまり文句も言えない。
(せいぜい、父さんには聖君の身体を開発してもらうしかないか)
 あくまでも今後の自分と聖の関係を深めるための道具として父には頑張ってもらうかと、亘は未だに絡み付いてくる内壁の感
触を惜しみながらペニスを引き抜いた。



 ヌプッ

 不思議な音と共に、身体を圧迫していたものが無くなり、今まで一杯一杯だったそこが急に空虚になった気がした。
 「はあ・・・・・」
息もようやく落ち着き、聖はずっと広げられていた足を何とか動かそうとしたが・・・・・。
 「・・・・・っ」
(な、何か・・・・・漏れて・・・・・っ)
 尻から、何かが溢れ出てくる。慌てて押さえようと手を伸ばしたが、それは予想以上に緩慢な動きで、途中でしっかりと掴まれ
てしまった。
 「た、高須賀さ・・・・・」
 「どうした、聖」
 「あ、あの・・・・・」
 まさか尻から何かが零れてくるとは恥ずかしくて言えない。聖はじっと自分を見る高須賀から視線を逸らそうとしたが、その聖の
行動を許さないかのようにしっかりと顎を取られてしまった。
 「ん?どうしたんだ?」
 「・・・・・」
 「聖」
 言うまで、絶対に許してくれないというのが分かり、聖は顔だけでなく身体中を赤く染めながら、聞こえるかどうかの小さな声で
おずおずと言う。
 「お、お尻から、あの・・・・・」
 「ああ、亘のが零れてきてるんだろう?」
 「・・・・・」
 「亘、お前溜め込んでたんじゃないか?」
 「煩いよ」
 「・・・・・っ」
(お、親子で、こんな話するもんなのか・・・・・?)
 父がおらず、男兄弟もいない聖にとって、自分以外の大人の身体を見たことがないのはもちろん、性的なことも恥ずかしくて友
人とも話さないので、知識はとても乏しいことは自覚している。
それでも、こんな生々しい会話を親子で交わすのは少し変ではないのかと、さすがに感じてしまった。
 「気になるなら、舐め取ってやろうか?」
 「・・・・・え?」
(い、今、何て?)
 一瞬、高須賀の言っている意味が分からなかった聖は、思わずマジマジと高須賀を見つめてしまう。
自分の父親といってもいいくらい年上の人なのに、圧倒されるような男っぽさと色気を感じて、セックスしていてもどこか優美な雰
囲気だった亘とは全く違う《男》に思えた。
 「亘のを飲むっていうのはあまり気が進まないが、一度お前の中に吐き出されたものだしな。気になるなら全部舐め・・・・・」
 「い、いいです!」
 そんなことをされたら、それこそ気を失ってしまうそうだ。
 「そうか?残念」
 「・・・・・っ」
(ぜ、全然、残念そうに見えないんだけど・・・・・)
自分の上からようやく亘が退いてくれたというのに、直ぐに鍛えているような高須賀の身体が圧し掛かってくる。
自然と視線はその逞しい身体を辿り、下へと向かって・・・・・。
 「ひっ!」
 「どうした」
 「そ、そ、それっ」
 指を指すものでもないと思うが、聖は半泣きになって視界に映るものを見た。
そこには、既に半勃ちになっている高須賀のペニスがあったが、大きいと思っていた亘よりもさらに大きく、そしてグロテスクに赤黒く
濡れ光っていた。