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チュク ヌプ
差し入れた指は既に3本。目一杯広がっている蕾は、もちろんこの後、自分のペニスを入れたらまだ広がるのだが、今はこれで
もギチギチに狭く、容易には指を動かせない状態だ。
「んあっ、はっ」
もう何度も、日和はいいからと訴えてきたが、痛みを感じさせないようにするには十分過ぎるほどに解さなければならず、
「ふ・・・・・ぅ」
唾液を注ぎ込み、それを中で広げるように指を動かし・・・・・体勢の苦しさもあるかもしれないが、艶かしい音を聞くのが恥ずか
しいのか、日和は顔を真っ赤にしていた。
本当は背後に回り、腰を高く上げさせる格好の方が日和も楽だし、秋月も解しやすいのだが、真正面から腰を上げているこの
格好は秘部と表情の変化がよく見えるので個人的には楽しい。
日和はあまり身体が柔らかい方ではないので、屈伸する体勢は苦手なようだが、それを、顔を真っ赤にして耐えてくれるというこ
とは、それだけ秋月に対して愛情があるという証ではないだろうか。
(そう思っているのは、俺だけかもしれないがな)
「んっ」
中に入れていた指が不意に締め付けられた。どうやら日和のイイ場所を擦ったらしい。
そろそろ入れてもいいかもしれないと、秋月はようやく日和の身体を中から弄っていた指を引き抜いた。少しだけ開いた蕾の奥の
赤さがチラッと見えるのが生々しく、秋月はコクッと喉を鳴らす。
「日和」
「・・・・・っ」
何をされるのか、もう日和は知っているはずだ。それでも逃れようとせず、拒絶の言葉を吐かないのは、自分を受け入れてくれ
ているからだと秋月も分かっている。
「しっかり掴まっていろ」
クチュ
既に扱かなくても勃ち上がり、先走りの液を零していた自身のペニスを蕾に押し当てた。
少し体重を掛けると、無意識なのか日和の身体が引いたが、秋月はそれを許さずにしっかりと腰を掴んでさらに引き寄せながら
身体を沈める。
ズズッ
グチュ ニュチュ
水音をたてながら、自分のペニスが狭い蕾を押し広げて入り込んでいく様は淫靡で、秋月は唇を舐めながら己を含んでいるそ
こを指で撫で摩ってみた。
「!」
その瞬間、まだ先端部分の途中までしか含んでいなかったそこがきつく締め付けてくる。
「・・・・・っ、日和、力を抜けっ」
「さ、さわ・・・・・の、やめっ」
「それは、却下っ」
愛する者が、それこそ本来は男を受け入れるはずのない同じ性を持つ青年が、こうして必死に自分を受け入れている姿は可愛
くて、目尻に涙が滲んでいる姿を見ればガキのようにさらに苛めたくもなって・・・・・とにかく、自分の中の様々な感情を刺激してく
る相手をもっともっと感じさせたいと思うのは男の性だ。
「覚悟しろ、日和」
長い間、自分にお預けを食わせたお前が悪いのだと笑みを向けると、秋月は膝立ちになり、さらに日和の腰を引き寄せて、ほ
ぼ真上から一気にペニスを突き入れた。
ジュチャッ
パンッ
激しい水音と共に肉のぶつかる音が響く。
身体の奥深くを一気に押し広げられ、日和は背を逸らし、一瞬息をつめた。
痛みはもちろんだが、凄まじい圧迫感が襲ってきて、身体の中に入り込んできた異物を必死に押し出そうと内壁が蠢き始める。
「はっ、はっ、い、いた・・・・・っ」
(く、るし・・・・・っ)
抜いてと、言いたかった。
受験のせいで、ここ数ヶ月は身体を合わせる機会も少なくなって、自分の身体は抱かれるということを忘れてしまっていたらしい。
しかし、散々秋月に開発され、抱かれてきた身体はその痛みを長引かせてはくれなかった。痛いだけだったらもう嫌だと素直に
言えるのに、じわじわと痛みを凌駕してくる疼きに、抵抗することは容易ではない。
「ふ・・・・・んっ」
「ひ、よりっ」
「・・・・・っ」
秋月の熱い吐息が頬に掛かったかと思うと、そのまま唇が重なってきた。さらに体勢が変わり、中に収まっているペニスの角度が
変化してしまって、日和はくぐもった悲鳴を上げる。
ヌチュ
目の前の肩に掴まっていた手にさらに力を入れ、日和はその衝撃に何とか耐えようとしたが、奥に奥にと侵入してくるそれを押し
止めようと内壁は勝手に絡みついてしまい・・・・・。
「・・・・・っ」
ピチャ チュク
舌を絡める濃厚なキスをしているので、声を出して押し止めることも出来ず、日和は上下の口が一杯になって呼吸もままならな
い。
(・・・・・あっ)
身体の奥に入っているペニスがゆっくり引き出される拍子に、尻の狭間に粘ついた液がトロリと零れるのが分かった。
女でない自分が濡れるはずがないのに、何かが身体の中から出ている・・・・・その事実と感触が恥ずかしくて溜まらず、日和はま
すます強く秋月にしがみ付いてしまった。
ペニスに絡み付いてくる襞の感触。
さすがに唾液や日和の体液だけでは濡らしが足りず、最初に突き入れた時はかなりきつい抵抗を受けたが、何度か出し入れを
繰り返していくうちにその動きは徐々にスムーズになってきた。
それは、自身のペニスから出す先走りの液のせいもあるだろうが、日和の身体の中が受け入れるための準備をしてくれているの
だと思う。男とか女とか関係無しに、愛があれば・・・・・濡れるのだ。
「んはっ」
長いキスを解くと、日和の唇の端から唾液が滴り落ちた。
「どうした、ちゃんと飲み込んでくれ」
「・・・・・っ」
秋月が目を見ながら訴えると、日和は眉を顰めながらも喉を鳴らして交じり合った唾液を飲み込んでくれた。
上の口も下の口も自分のもので染めていく。そんな倒錯的な喜びがこみ上げてくる。
「まだ痛いか?」
「う・・・・・んっ」
「嘘を言うな。ここは、ほら、こんなに嬉しそうに俺を頬張っているのに」
「ひゃあっ!」
半ばまで引き抜いていたペニスを一気に押し入れると、日和の腰がビクビクと震えるのが分かった。目の前のまだ幼さが残る顔
に浮かぶ表情も苦痛ではなく、どう見ても快感を耐えているといった風情だ。
「気持ちがいいだろう?」
「んっ、はっ、やっ」
「素直になれ、日和っ」
「やっ、はっ、んっ・・・・・あぁっ!」
なかなか素直でない唇から出てくる喘ぎ声に秋月は笑みを浮かべ、身体を繋げたままぐるっと日和の身体をうつ伏せにした。
腹の中をぐるりとペニスが突き、日和の悲鳴が高くなる。
「この体勢で、獣になろうぜ、日和」
胸をシーツに押し付けて。
腰を高く突き出した格好の日和の蕾に、何度も何度もペニスを突き入れる。
「んっ、ひゃっ、はっ」
日和にとっても楽な体勢だろうし、秋月も自在に動けるので先程よりもさらに激しく深く、乱暴にペニスを動かした。
「んっ、んっ」
どこが感じるか、熟知している自分だけの身体。浅い部分を先端で擦りあげるのも気持ちがいいようだが、それ以上に日和は最
奥を突かれるのがいいらしい。
その証拠に、先ほどから半分以上は引き抜かないまま、中を自在に突いていると、日和のペニスはフルフルと勃ち上がって液を
零し始めている。
「気持ち良さそうだな」
「!」
笑いながら耳たぶを噛み、後ろから手を回してペニスを握ってやると、呆気なく日和は精を迸らせてしまった。バックから突いてい
るのでその瞬間の顔を見ることは叶わなかったが、ペニスを強く絞り込む内壁の蠢きで十分快感の深さは分かった。
感じやすくて素直な身体を褒めるように、秋月は日和が吐き出した精液で濡れた手でそのままペニスを扱き続ける。
(見たいな)
白く汚れた自分の手が、粘ついてしまっているこの手が、さらにペニスを刺激しているのを日和がどんな顔で見ているのか。
「・・・・・っ」
目一杯蕾が広がり、自分のペニスを美味しそうに含んでいる様をこうして見ているのも楽しいが、やはり自分がイク時は日和の
顔を見ていたい。
この体勢にしたのは自分だが、また勝手に満足出来なくなっている我が儘な心境に苦笑が零れるものの、もちろん秋月は欲望
に忠実に動くことに躊躇いはなかった。
背後からの激しい突き入れに自分だけがイッテしまい、その羞恥や疲れで手を離して欲しいと思うのに、秋月は息もつかせぬま
まペニスの出し入れを続けてくる。
今度は再び真正面から抱き合い、しっかりと手を握り合って・・・・・もう嫌だと思っているはずの自分も、秋月の腰に足を絡めて
腰を動かしていた。
グチュ ズルッ
ペニスが出入りする淫猥な水音や、肌がぶつかり合う音。お互いの下生えも吐き出した液で濡れてニチャニチャと絡まっている。
キスも、何度も何度もして、唾液を交換して。
キスのし過ぎで唇がヒリヒリする感じがしたが、もはや止めてというつもりは全くなかった。
「んっ」
「ひよ、りっ」
「はっ、んっ、んっ」
「愛してる・・・・・っ」
「・・・・・っ」
(・・・・・ば、か・・・・・だ)
目の前の男のそんな言葉が嬉しいなんて、もしかしたら男としては終わっているのかもしれないが、そう思う気持ちを誤魔化すこ
とは出来ない。
それに、日和は秋月の恋人ではあるが、女になったつもりはなかった。男として、男である秋月を受け入れる。その方がとても難し
いことだが、多分自分らしい。
「日和」
汗や精液に濡れ、唾液や涙で顔を汚してするセックス。
とてもみっともないのに、この顔を見るのが秋月だけだったらいいかとも思う。
「日和・・・・・っ」
「・・・・・す、き・・・・・甲斐さ・・・・・っ」
繋がった手に力を込めてそう返事を返すと、見下ろしてくる秋月の顔が苦しそうに顰められ・・・・・次の瞬間、噛み付くようなキ
スをされてしまった。
もう少し手加減してくれればいいのにと思うのは、もしかしたら自業自得なのかもしれない。
日和からの愛の言葉は、普段は聞けないだけにとても貴重で、秋月にとってそれは下半身を直撃するほどの濃厚な愛撫と同
じ効果があった。
「ふぁっ、はっ、ちょっ、と・・・・・っ」
「悪いっ」
そうでなくても日和に飢えていた所にこの言葉だ。秋月は日和の口腔を犯し、蕾を味わい、どんどん自分の射精感が高まるの
を自覚した。
もっと、長くこの快楽を味わいたいのに、直ぐそこに最高の快感が迫っている。
ズリュ ズチュッ
蠢き、締め付けてくる内壁を押し広げ、容赦なく奥へ奥へとペニスを突き入れていると、先に日和が快感の証を迸らせてしまっ
た。
「・・・・・っ」
熱い精液が自分の腹を濡らし、ゆっくりと日和の腹に滴り落ちる。
「!」
その感触に、秋月は最奥に射精した。ドクドクと、まるで音が聞こえるような気がするほどに大量に吐き出した精液は日和の中
を侵食していくが、ピッタリと自身のペニスが栓をした形になり、外に溢れ出てくることはない。
もちろん、女でない日和がそれを受け入れることは出来ないが、それでももうしばらくの間はこのままでいさせたい。
「ふ・・・・・ぅ」
秋月の熱い体液を味わうかのように、半眼になった日和は深い溜め息をついた。その色っぽさに、秋月の萎えていなかったペニス
はさらに勢いを増してくる。
「あ・・・・・」
戸惑ったような声を上げて見つめてくる日和に、秋月は笑みを向けた。きっと獣のような、獰猛な笑みだと思う。
「か、い・・・・・さ?」
「悪い、日和。まだお前が足りないみたいだ」
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