MY SHINING STAR
25
(ま、また、飲んじゃったよ・・・・・)
荒い息をついて、言葉がまだ出てこない太朗は、ペロッと唇に付いていた残滓まで舌で舐めとる上杉から目を逸らした。
いくら前に同じ様なことをされたといっても、無防備な場所を無防備なまま支配されるというのはやはり慣れるという事は無く、
巧みな舌技で与えられる快感と、噛まれてしまうのではないかという恐怖に気持ちがごちゃ混ぜになってしまっている。
(あ・・・・・お、俺も、やらないと・・・・・駄目、だよな?)
して貰ったことはして返さないととは思うが、先程の目に焼きついた上杉のあのペニスを口に含む勇気は無い。
「気持ち良かっただろ」
「・・・・・」
ニヤッと笑う上杉は、何時もの意地が悪い彼とも少し違う、いやらしい大人の男の顔をしていた。
「おい、タロ」
(答えられるわけないじゃんっ)
キュッと唇を噛み締めた太朗は、意を決したように身体を起こすと、チョコンといった感じにベットの上に座った。
「タロ?」
「え、えっと、俺、初めてだから下手かも知れないけど・・・・・でもっ、噛まないように気をつけるから」
「おい、何言ってんだ?」
「え、だから、俺も、ジローさんのを・・・・・その・・・・・」
「お前が俺のを?お前がフェラするって?」
太朗の不安そうな表情の原因が分かった上杉は、軽くその鼻を摘んだ。
「痛いよっ」
「まさか最初からフェラまでさせるわけないだろ。今日は俺を受け入れる所までな」
「・・・・・受け入れる?」
「そ。タロのここに・・・・・」
上杉の指先が太朗の尻の狭間の奥、普段は自分でさえも直接触れないような場所に触れた。
「!!」
「俺のを入れるんだ」
「え・・・・・?」
(お、お尻に、ジローさんの・・・・・な、何を入れるって・・・・・あ、せ、セックスするんだよな?だったら・・・・・)
「ええええ〜〜〜!!??無理無理〜〜〜!!」
太朗が必死になって叫ぶのも、上杉にとっては想像の範囲内だった。
もしかしてという可能性は無くはなかったが、普通の高校生である太朗が男同士のセックスがどういうものか知っている方がお
かしいのかも知れない。
何も知らないからこそ教え甲斐があるというものだ。
「無理じゃねえって。男同士はみんなそうしてるんだぜ?」
「う、嘘だあ」
「じゃあ、考えてみろよ。男同士はどうやってセックスすると思う?」
「そ・・・・・れは・・・・・」
太朗が困惑したように考え込んでいるのが手に取るように分かる。
女のように受け入れる場所が無い男の身体。その体で、同じ男の欲望を受け止める場所が他にあるのだろうかと考えて・・・
・・考えて結論は1つだろう。
「・・・・・ジローさんの・・・・・でかいじゃん」
「男としては名誉な褒められ方だな」
「入んないよ・・・・・っ」
「試してみる前からそう言うのか?」
「・・・・・」
太朗が逃げられないように、上杉はじわじわと言葉で追いつめていった。
そこまで言って、嫌だと言う可能性は・・・・・。
「た、試していて、ちょっとでも無理そうだったらやめてよ?」
「ああ、もちろんだ」
太朗の言質はとった。
上杉は内心ニヤッと笑いながら頷いてみせた。
「慣らすからな、逃げるんじゃねえぞ?」
慣らさないと痛いから・・・・・その上杉の言葉を聞いてなぜ断わらなかったのか。太朗は今死にたいくらい羞恥を感じながら
何度も心の中で叫んでいた。
上杉の宣言した慣らすという行為は、太朗の尻の蕾を広げるという行為だ。
大きく広げさせられてしまった足の間に上杉の身体を入れ、太朗はきつく目を閉じ、両手はシーツを握り締めている。
その無防備な身体の中・・・・・太朗の零した液で濡れた指を蕾に差し入れ、上杉は何度も慎重に抜き挿しをしながら中も
外も広げていく。
身体の中を、あんな部分から触られる・・・・・太朗の羞恥は限界だったが、それでも耐えているのは、相手が上杉だという事し
かない。
大好きだと思う相手だからこそこんな恥ずかしい格好も見せているし、逃げ出したいという気持ちも押さえ込んでいた。
「タロ、今3本入ってるぞ」
「・・・・・っ」
(言うなよっ、そんなこと!)
「痛いか?」
「い・・・・・まは、痛くな・・・・・いけど、くるし・・・・・っ」
引き攣るような痛みはあるものの我慢出来ないほどではなかったが、圧迫感が物凄い。
何時もからかうように触れているあの上杉の手・・・・・あの大きく細い指が3本も自分の中に入っているとはとても信じられない。
(お、お尻に入ってるなんて・・・・・っ)
もう、どれだけこの慣らすという行為をされているのか、太朗の思考は霞んで考えることが出来なかった。
「タロ、深呼吸しろ。ほら、吸って、吐いて、吸って・・・・・」
とにかく、全て上杉の言う通りにすることしか出来なくて、太朗はその言葉に促されるように深い深呼吸を繰り返す。
そして。
不意に、グイッと腰を引き寄せられたかと思うと、背中がベットから浮いた。
「え・・・・・」
「痛かったら声を出せ」
そう言われたかと思うと、凄まじい熱さと圧迫感と、痛みが、同時に太朗を襲った。
「!!!」
ギュッと唇を噛み締めた太朗は、まるで縋るように上杉の両腕を掴んでいた。
その力はかなり強く、爪もたてられて痛みを伴ったが、今太朗が感じている痛みと比べたら全く痛いとは思わなかった。
「タ・・・・・ロ、タロ」
上杉のペニスはまだ半分も埋まってはいないのに、既に絞られるほどにきつい締め付けがある。
このまま引き抜くか、そのまま挿入するか、どちらにしても太朗の痛みは相当なものだろうが、受け入れようとここまで身体を開
いてくれた太朗の気持ちを考えれば、今更無しにすることなど出来ない。
いや、上杉自身、このまま最後まで太朗を奪ってしまうまで止められなかった。
「タロ、痛いだろ?悪い、全部俺のせいにしていいからな」
「・・・・・っ」
「だから、このまま・・・・・最後まで、抱かせてくれ」
情けないが、まるで懇願するように言う。
すると・・・・・上杉の腕を掴んでいた太朗の指に、僅かだが力が入った感じがした。
そして、小さく囁かれた言葉。
「い・・・・・よ」
「・・・・・タロッ」
男前のその態度に、上杉は泣きそうな顔になって・・・・・そのままぐっと腰を押し入れた。
ズキン、ズキン、ズキン
もう、痛さや熱さも一緒になって太朗を襲っていた。
あり得ない場所に感じる痛み。それでも、上杉の身体を突き放そうとは思わなかった。
「タロ、タロ、目を開けてみろ」
「・・・・・」
「タロ」
何度も何度も名前を呼ばれ、太朗は涙ですっかり滲んでしまった視界を何とか開く。
「ジ・・・・・ロ・・・・・さ・・・・・」
「よく我慢したな、全部お前の中に入ったぞ」
「・・・・ぜ・・・・・ぶ?」
「ああ」
「う・・・・・そ・・・・・」
(あんなおっきいのが、お尻に入るなんて・・・・・信じられない・・・・・)
「本当だ、ほら、見てみろ」
「ふあっ!」
ぐっと身体を更に折り曲げられたような体勢になって太朗は呻いたが、その視界にぼんやりと映った光景を見て何度か目を瞬
いた。
「うわ・・・・・ほんとに・・・・・合体、しちゃってる・・・・・」
指1本でも痛くて痛くて仕方がなかった小さな場所に、畏怖さえ感じるほど大きな大人のペニスが深々と根元まで突き刺さっ
ている。
あまりの衝撃に、痛みも熱さも一瞬忘れてしまった太朗は、丸く見開いた目を目の前の上杉に向けた。
何時もは男らしく整った顔に悪戯っぽい笑みを浮かべている上杉だが、今の彼の顔は額に汗を滲ませながら、真剣な目をして
太朗を見つめていた。
「やっとお前を抱けた・・・・・愛してるぞ、タロ」
「・・・・・っ」
真摯な言葉に、太朗は思わず息をのむ。
その衝撃がダイレクトに繋がった部分に響いたらしく、上杉はクッと息を詰めて苦笑した。
「やるな、タロ、もってかれそうだった」
「ば、ばか!」
そう叫んだ拍子に、タロは再び身体の奥深くに入り込んでいる上杉のペニスを強く締め付けた。
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