MY SHINING STAR
26
(だ、大根みたい・・・・・あ、大根よりはでっかくないか、でも、あんなの、俺のあそこに入ってんだよな?に、人間ってすごい)
とにかく痛みを紛らわそうと、太朗は出来るだけ行為とは関係の無いことを考えようとしたが、どうしても意識は下半身の方
にいってしまい、結局は身体でダイレクトに感じている上杉のことを考えてしまう。
「ふ・・・・・っ、んっ、はっ・・・・・ぁっつ」
「タロ、タロ、まだ痛いか?」
自分の身体の上で傍若無人にペニスで内壁を抉っている上杉だが、その声の調子と言葉は太朗を深く労わっていた。
それを感じるからこそ、太朗も止めてくれとは言えないままだ。
「・・・・・く、ないっ」
「少しは気持ち良くなってきたか?」
「そ・・・・・な・・・・・っ」
(答えるわけないだろ!)
痛さはある。
ギシギシと身体を揺すられ、無理な体勢で身体を押さえ込まれ、腿が攣りそうなほど足を開かされて・・・・・。
しかし、ほんの微かにだが、ペニスの当たる場所によっては背中がゾクゾクする感覚が襲っていた。上杉が言っているように、
気持ちがいいのか悪いのか分からないが、確かに痛みとは全く別の感覚なのだ。
(お、おしっこ・・・・・しちゃいそ・・・・・っ)
太朗にとってそれは尿意にも似たものだったが、顔を真っ赤にして、自らも無意識に身体を揺らし始める太朗をじっと見つめ
ていた上杉には、それが快感だということが直ぐに分かったようだった。
「タロ、ほら、もっと動け。自分の気持ちがいい場所に当たるようにしてみろ」
唯々諾々と、上杉の言葉の通りに太朗は動く。
上杉の太いペニスを受け入れている部分は痛々しいほどに広がりきっているが、太朗のペニスから流れる先走りの液と、挿
入をしている上杉のペニスから出ている液で、動きはスムーズになっていた。
それよりも、無意識の内にギュッとペニスを絞る内壁の心地良さに、さすがの上杉もそう長い時間は耐えられなかった。
「よし、いくぞっ」
今まで太朗を感じさせるように動いていた上杉だったが、今は自分の欲望を解放する為に激しく太朗を揺さぶると同時に、
震える細いペニスを激しく扱いた。
自分よりも華奢な身体が揺れる様は可哀想にさえ思うが、もはや上杉も自分自身を止めることは出来なかった。
「はっ、いっつ、いたっ、くる・・・・・しっ」
「タロ、タロッ」
「じ、ろ・・・・・さ・・・・・っ!」
不意に、上杉の腕を掴んだ太朗の指先に力が入ったかと思うと、上杉は自分の腹が熱く濡れたことを知った。
(イケたか・・・・・)
痛いだけではなかったのだと安心したのも束の間、射精したことで太朗の内壁が更に狭くギュッと上杉のペニスを絞った。
「くっ・・・・・!」
その刺激に引きずられる瞬間、上杉は強引に太朗の身体の最奥までペニスを突き刺す。
「!」
そして、誰も踏み込んだことのないその場所に、上杉は大量の熱い精液を吐き出した。
身体の中が濡れるのが分かる。
それが、上杉が自分の身体の中で射精した証明だった。
(・・・・・しちゃったんだ・・・・・)
ショックを感じないわけではなかった。本来、男ならば一生こんな感覚は知らないはずだから。
それでも、上杉が自分の身体に感じてくれたことが嬉しくて、最後までちゃんと上杉と抱き合えたことに安心して、太朗は力
が抜けてしまった腕をそのままベットの上に投げ出した。
「タロ、大丈夫か?」
頬に、額に、唇に、先程までの激しさを全く感じさせないほと優しくキスをする上杉に、太朗は疲れ切って眠くなった目を頑
張って開いてへらっと笑ってみせた。
「疲れたよ〜」
「ああ、お疲れさん、よく頑張ったな」
セックスの後に言う台詞とは少し違う気がするが、太朗はそれでも嬉しくて笑う。
濡れた前髪をかき上げてくれようとした上杉は、ふと濡れている手に気付いてシーツで軽く拭うと、額や頬にはり付いた太朗
の髪を軽く整えてくれた。
「さんきゅうー」
目の前で笑っている上杉も、汗で髪がはり付いている。
自分も同じようにかき上げてやろうと身動ぎをした太朗は、下半身の違和感にようやく気付いた。
「・・・・・ちょ、ちょっと、ジローさん、どいて。なんか・・・・・?」
「ん?痛いか?」
「痛いっていうか、圧迫感がすごくて・・・・・あ、あの、まさか、まだ?」
そこでようやく、太朗は上杉のペニスがまだ身体の中に入ったままだというのに気が付いた。
上杉はニヤッと笑うと、少しだけ腰を動かしてみせる。吐き出された精液のせいで、先程よりもスムーズな動きになったのがとて
も恥ずかしい。
「タロの中は気持ちよくてさ・・・・・このままずっといたいくらいだ」
「だ、だめだよ!うんち出来なくなるじゃん!」
太朗の爆弾発言に、上杉は一瞬呆気に取られてしまったが、次の瞬間クッと笑みを零す。
セックスをした後でも、太朗が太朗でいることが嬉しかった。
(全く・・・・・変わんねえな)
「・・・・・お前は・・・・・ホント、色気ねえなあ。萎えるぜ、まったく」
そう言いながら、一回射精しただけではまだとても小さくなったとはいえないペニスを引き出した。
ペニスを突き刺していた尻の蕾は見る間に慎ましく閉じていくが、吐き出した精液はトロッと零れてシーツを濡らしている。
普段は中に出すことはおろか、ゴムを着けずにセックスをすることはなかったが、まっさらな身体の太朗は別だ。
生身の熱さを直に感じたかったし、太朗にも全てを受け止めて欲しかった。
「起きれるか?」
「どーして?」
「後始末しなきゃな」
「・・・・・あとしまつ?」
中に吐き出した精液は、かき出してやらないと太朗が辛いだろう。
しかし、こうして見ても、とても太朗に動けるほどの体力が残っているようには思えなかった。
「・・・・・仕方ないか」
上杉はそのまま太朗を抱き上げた。
「ジ、ジローさんっ?」
「歩けるのか?」
「あ、歩けない、けど、でも、ちょっと休めば」
「却下。お前はこのままほっといたらきっと寝る。その前に身体を綺麗にしておいた方がいいだろう?」
「・・・・・」
お互いに吐き出した様々なものを、そのままにして寝るのはやはり避けたいだろう。
お姫様抱っこには抵抗があるかもしれないが、それも動けないからどうしようもない・・・・・そう無理矢理納得したのかどうか、
太朗は眉を顰めながらも大人しく上杉の腕の中に納まった。
「よし、隅々まで綺麗にしてやるからな」
「か、簡単でいいよ!後でちゃんと自分で・・・・・」
「遠慮すんな」
「ジローさんってば!」
後始末というものがどういったものか、太朗は想像すら出来ないだろう。
既に閉じてしまった蕾を再びこじ開け、中に吐き出された精液を指でかき出す・・・・・その時、太朗がどんな反応をするか、
上杉はセックスの前の高揚感にも似た思いを抱くのを止められなかった。
(たっぷり啼かせてやろうかな)
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