狼と7匹目の子ウサギ




11








 レンの愛撫は自分を受け入れるキアの尻の蕾に移った。
尻たぶの少し上にあるフワフワのはずの白い尾も、レンの唾液と、キアが自らのペニスから流し続ける液のせいでしとどに濡れてし
まっている。
 「ふぁんっ!」
 コードのペニスは入れられていないものの、蕾は愛撫されていたらしく、それほど苦も無くレンの指は2本蕾に差し込むことが出
来た。
しかし、それは緩いというわけではなく、入口を抜けると中は熱く絡み付いてきて、痛いほどの圧迫感さえ感じる。
ここに自分のペニスを突き刺したい・・・・・レンの雄の本能が全開になった。

 クチュ グチュ ピチャ

 指を差し入れている蕾に、舌を同時に差し入れる。
その舌さえもギュウッと絞られる。
レンは顔を上げて、真っ赤な顔をして喘いでいるキアに意地悪く言った。
 「どうした、そんなに我慢出来ないのか?」
 「やぁん〜!」
 「何が嫌なんだ?お前は気持ちがいいって、こんなに涙を流しているのに」
 交尾をしながら、こんなにも話すのは初めてな気がする。
何時もならは愛撫して、挿入してと、行為を終わらせることだけを考えていたが、なぜかキアには言葉でも苛めてしまいたくなって
いた。
レンが耳元でいやらしい言葉を言うたび、キアのペニスはヒクヒクく震え、蕾の中は熱くなっている。
言葉では恥ずかしがっても、キアの身体はその刺激を快感にすり替えているのだ。
 「キア、入れて欲しいか?」
 「う・・・・・ん」
 キアは涙で潤んだ瞳をレンに向けると、震える指で自分の蕾を開いて見せた。
 「い、入れて、欲しいの」
 「キア」
 「おね、がい、レンさんの、おちん、ちん」
 「・・・・・っ」
キアの必死のおねだりに、レンはゾクッと身体を震わせた。



 レンのペニスは、先程咥えた時よりもさらに大きくなっているような気がした。
(あんなにおおきいの・・・・・入るのかな・・・・・?)
キアの胸の中には一瞬不安がよぎるが、それ以上に欲しいという気持ちの方が大きかった。
先程までレンが丁寧に受け入れる場所を舐め濡らし、指で解してくれている。兄弟達みんなこのレンのペニスを受け入れること
が出来たのだ、自分だけが出来ないことはないはずだった。
 「レンさん・・・・・」
 「キア」
 レンは濡れたペニスの先端を、キアの濡れた蕾に押し付けた。
 「入れるぞ」
 「う、うん」
 「力を入れるなよ?ほら、息をゆっくり吐くんだ」
 レンの言葉を素直に聞き、キアはゆっくりとした呼吸を繰り返した。
そのたびに蕾までヒクヒクと呼吸するように動いているのが感じ取れる。
 「レ、レンさん・・・・・」
(我慢出来ないよぅ・・・・・)
期待ばかりがどんどん膨らんで、キアは思わずレンのペニスを掴んでしまった。
 「キ、キア?」
 「早くっ!」
 再度の催促にレンは苦笑を零すと、
 「行くぞ」
そう言って、一気に先端の一番太い部分を挿入させた。
 「ひゃあう!!」



(熱い・・・・・!)
 キアの中は、今まで抱いてきたどの相手よりも熱く、狭く、そして心地良かった。
気を抜くと一気に射精にまで導かされてしまいそうで、レンは唇を噛み締めて内部の蠢きに耐えた。
(でも・・・・・本当に兎族の身体って言うのは・・・・・抱かれる為にあるんだな)
どんな種族よりも淫乱と言われる兎族。
しかし、その中の意味には、淫乱だと思わなければ抱くこちらの方が狂わされることを認めなければならない怖さがあるからだ。
どんなに貫いても、その最奥に精を吐き出したとしても足りない。
そんな思いにさせてしまう兎族が悪いのだと、自分達の欲情を正当化させる為に、広められたのがその言葉なのかも知れないと
思った。
 「レ、レンさ・・・・・」
 レンはキアを見下ろした。
涙と汗と唾液と。
汚れているはずの顔がとても可愛らしく見えて、レンは思わず身を屈めて口付けをした。

 クチュッ

舌を絡ませると、まるで連動するかのようにキアの内部も蠢く。
レンはそのままずっと根元までペニスを差し込んだ。
 「!!」
 口付けで口をふさがれているので悲鳴を上げることが出来なかったキア。
どれほどに解しても、やはり初めて男を受け入れるそこはかなり狭く、しかも平均よりもかなり大きいレンのペニスだけに、その痛み
も大きいようだった。
 「・・・・・!!」
 「・・・・・っ」
その痛みに耐えるように、キアはギュッとレンの腕を掴んでいる。
立てられた爪が肌に食い込むが、今自分がキアに与えている痛みに比べればなんでもないものだと、レンは呻き声も上げずにし
ばらくじっとそのままの姿勢で動かなかった。
 「・・・・・んんっ・・・・・ぐぅ・・・・・っ」
 「痛いか?」
 「レ・・・・・さ・・・・・」
 「何だ?」
 「レンさ・・・・・の、おちん、ち、入・・・・・てる?」
 「ああ、ちゃんと全部入ってるぞ。上手だな、キア」
 「ほ・・・・・と?」
 「ああ。今までの誰よりも、キアの中が一番気持ちいい」
そうレンが言うと、キアは泣きそうに顔を歪めた。



 レンが気持ちいいと言ってくれた。
今までの誰よりも、自分がいいと言ってくれた。
キアは嬉しくて嬉しくて、思わずギュッとレンにしがみついてしまった。
 「・・・・・っああ!」
その身体の動きで、自分の中に入っているレンのペニスの角度が変わり、更に奥の奥まで入り込んできた感じがしてキアは呻く。
しかし、よりいっそう密着出来るこの体勢はとても心地よくて、苦しそうに眉を顰めたキアを気遣って身体を引こうとしたレンの腰に
とっさに足を絡めたキアは、離れないでとレンに懇願した。
 「もっと、くっ付いていた、いのっ」
 「キア、でも、痛いんだろ?これで最後じゃないんだ、今は・・・・・」
 「駄目!僕の中に、レンさんの全部を入れてたいの!レンさんに、ギュッギュッてして欲しいの!」
 「キア」
 「大丈夫だから、僕の中、レンさんでいっぱいにして!!」
 「・・・・・後悔するなよっ」
 レンも、じっとしているのは限界だったのだろう。
いきなり細い腰を両手で掴んだかと思うと、そのままズンズンと遠慮無しに腰を突き入れてきた。
太くて、熱くて、長いものが、自分の身体の中心を縦横無尽にかき回し、そのたびに中が擦れて熱くなっていく感じがする。
痛さはいつの間にか消えてしまった。いや、確かに痛みはまだ残っているものの、それさえもキアの身体は・・・・・いや、脳は、快感
に変えてしまっていた。
 「ひゃっ、うあっ、あんっ、ああ!」
 揺さぶられる、身体。
 「あっ、あっ、あっつ」
揺れる、抱えられた白い足。
 「レ、さ、レン、さ・・・・・!」
(僕は、抱かれているんだ・・・・・!)
間違いなく、焦がれている人に抱いてもらっている・・・・・キアは嬉しくて気が遠くなりそうで・・・・・そのまま快感に溺れてしまった。