狼と7匹目の子ウサギ













 それまで兄弟達のペニスを見たことは有るものの、身体が小柄な兎族の、しかもキア達の種類のものは幼い子供と同様の姿
しかしていなかった。
同じ兎族でも、自分が攻める方側のペニスは大きいんだよと兄が教えてくれたが、コードのものはキアの想像以上に大きくて、太
くて、長かった。
(もしかして、僕の腕ぐらいあったりして・・・・・)
 性におおらかな兎族であるキアは、恥ずかしがって視線を逸らすということなどせず、反対に興味津々に近付いていった。
 「ねえ、触ってもいい?」
 「いいぞ」
 「・・・・・」
恐る恐る勃ち上がったペニスを掴んでみると、更にドクンと大きく脈打った気がした。
心なしか大きさも更に・・・・・。
 「これ・・・・・」
 「お前に触ってもらって感じたんだ」
交尾の事を全く知らない・・・・・いや、知識はあるだろうが、実体験を伴わないキアは無知と言ってもいいだろう。
そんなキアにコードは一つ一つの疑問に答えてくれた。
 「この中に、子供の素があるんでしょう?」
小さな手でつっと撫でてみると、コードは眉を寄せて何かを堪える表情をする。
 「コードさん?」
 「あ、ああ、雌相手に交尾をすれば子供が出来る」
 「・・・・・僕も、出来るのかな」
 キアは視線を下に向けると、自分の股間の幼いペニスを見つめた。
今まで考えたこともなかったが、雄である自分が雌の同族と交尾をすれば子供が出来るのかもしれない・・・・・そう思うと不思議
でたまらなかった。
 しかし・・・・・。
 「お前のここは可愛がられる為に有るんだ。ほら、気持ちよくないか?」
そう言いながら、コードはそっとキアのペニスを片手の中に包み込む。
 「ひゃあ!」
突然の直接的な刺激に飛び上がりそうに驚いたキアだったが、乱暴ではなく優しくペニスを擦りあげてくれるコードの手の心地良
さに、たちまちくったりと身体の力を抜いてしまった。
交尾の経験がなくても、快感に弱い身体には間違いがないのだ。
(・・・・・雄の匂いだ・・・・・)
 肉食獣の生々しい、少しエッチな匂いがする。
それはコードが自分に欲情しているから発する匂いなので、キアは少しも嫌な気分はせず、むしろ自分の身体も中から熱くなっ
てきたような気がしてきた。
(ど・・・・・しよ、レンさんじゃないのに・・・・・)
 目の前に居る雄はレンじゃない。
それが分かっているのに、キアの身体はどんどん熱くなってくるのだ。

 「勝手にするがいいっ、お前も所詮兎族だからな!」

レンが放った悪意のある言葉が、キアの小さな胸を締め付ける。
でも、それも仕方がないのかもしれない。
(レンさんが言うように・・・・・僕は兎族だもん・・・・・)
気持ちのいい事からは逃れられない、淫らで愚かな種族なのだ。



 白い身体はどこもかしこも甘く、コードは欲望のままその身体を喰らいそうになるのを必死で我慢してきた。
これまで同種族の雌達はもちろん、異種族の雌とも交尾をしてきた。
兎族が天性の淫乱な種族ならば、肉食獣の雄全ては強い精の持ち主だ。ペニスは立派で、日に何度も交尾は出来るし、そ
の技巧も巧みだった。
だからこそ、色んな種族の雌達は(一部の雄もだが)命の危険を犯してでも肉食獣と交尾をしたがるのだ。深い快感を得る為
に・・・・・。
 「キア・・・・・」
 「んあっ」
 しかし、今回のコードはせがまれたから抱いているのではなかった。
深い快感を与えてくれるという兎族と交尾する為に自らこの地までやってきて、出会ったばかりのまだ幼いキアに抱きたいと請うた
のだ。
 「ひゃっ、あっ」
 「逃げるな、キア」
 幼いペニスの根元の双玉をやんわり揉むと、その感覚が怖いのかキアは無意識のうちに腰を引こうとする。
しかし、コードはそんなキアの行動を許さず、そのままもう片方の手を尻の狭間に滑り込ませた。
 「!!」
自分の膝の上にキアの尻をのせた形になってしまったので、柔らかな尻尾がコードのペニスをくすぐってますます勢いづかせてしまっ
た。
今にもそのままキアの中にペニスを突き刺してしまいたくなったが、初めてのキアは幾ら淫乱な体質とはいえ慣らしてやらないと傷
付けてしまうだろう。
コードは猛り勃つペニスから意識を逸らすように、今目の前に丸見えのキアのペニスと尻の蕾に愛撫を与えることにした。
 「キア、痛いか?」
 ペニスから零れ落ちる液を指ですくい、その濡れた指で蕾を撫でてやる。
すると、キアは、
 「あんっ」
と、可愛い泣き声を上げた。
 「キア」
 「き・・・・・もち、い・・・・・よぅ」
 「そうか」
(こんな風に慣らしてやるのも楽しいものだな)
いきなり突っ込んで激しく啼かせる交尾も楽しいが、こうして一から教えてやることも案外と楽しいと、コードはゆっくりと爪で傷付
けないようにして指を1本キアの蕾の中に差し入れた。



 「うああっ」
 ヌルンとそれほどの抵抗もなく身体の中に入り込んできたものの刺激で、キアはペニスから何かを吐き出してしまった。
 「や、やだぁ・・・・・っ」
 「キア」
 「お、おしっこ、しちゃった・・・・・」
こんな時におしっこをしてしまうなど、自分がどれ程子供なのかを思い知ってキアはポロポロと涙を流した。
 「ごめ・・・・・ごめな・・・・・さ・・・・・」
きっと、上から覆い被さっているコードの腹も汚してしまっただろうと泣きながら謝ると、
 「キア」
直ぐ耳元で声がして、ちゅっと唇が合わさった。
 「泣く事はないぞ。お前は精を吐き出したんだ」
 「せ・・・・・い?」
 「子供の素だ。雌の身体の中で吐き出せば子になる素を出したんだ。・・・・・ん?初めてだったか?」
 「う・・・・・ん」
(おしっこじゃ・・・・・なかったんだ・・・・・)
 そういえばと、キアは思い出した。
何回か見たことがあった兄達の交尾。その最後、相手が気持ちよさそうな顔をして兄の中からペニスを引き出す時、その尻の
狭間から白いものが零れ出ていた。

 「これは、相手が出す気持ちが良かったっていうしるしなんだ。多かったら多いだけ、いっぱい気持ちが良かったってこと」

そう、誇らしげに笑いながら教えてくれた兄。
キアは、てっきりあれは抱く方側しか出さない気持ちのいいしるしだと思っていたが、受け入れる方の自分も出せるのかと改めて
知った。
(気持ちが良かったんだ・・・・・)
 少し、怖い感じがした。
大好きなレン以外の手でも気持ちが良くなった自分が、本当に淫乱な種族に思える。
 「キア」
 「・・・・・」
 「もう少しここを解したら、俺のペニスを入れてやる。そうすればもっと気持ちよくなるぞ」
 「気持ち・・・・・よく・・・・・」
(いいのかな・・・・・これで・・・・・)
レン以外を受け入れたキアを、レンはどう思うだろうか。
キアは身体の中で蠢くコードの指に眉を顰めながら、今更ながらそう思っていた。