正妃の条件
21
※ここでの『』の言葉は日本語です
(ここを・・・・・柔らかくすれば良かったか)
アルティウスは羞恥で身体を小さく丸めようとする有希のほっそりとした足を宥めるように撫で摩りながら、その足の付け根の
奥にある部分に指をゆっくりと這わせた。
男の抱き方は、今日の夕刻ディーガに教えを請うた。
今まで閨の相手に男など選んだことのなかったアルティウスは、当然のことながら男の抱き方を知らなかった。
以前無理矢理有希を抱いた時のような傷を二度と負わせたくなかったアルティウスは、どうすれば有希にも快感を与えられる
かをディーガに聞いたのだ。
王たるものが下々の者に閨の事まで聞くことは矜持が許さなかったのだが、いきなり男同士の交わり方を聞かれたディーガ
は少しも動揺することなく、こと細かくアルティウスにその方法を説明した。
「ア、アルティウス、恥ずかしい・・・・・っ」
「少し我慢しろ」
(たっぷりと濡らすと言っていたな)
女とは違う、本来受け入れる場所がない男は、たった1つある穴も自ら濡れることはない。
ディーガは痛みを全く無くすことは慣れしかないが、出来るだけその痛みを最小限にするにはたっぷりと濡らすことと、柔らかく解
すことが大事だと言っていた。
濡らすのには香油を使うという方法もあるが(それは女相手にも使用したことがあるので知っていたが)、アルティウスは出来るだ
けそんなものは使いたくなかった。
有希の身体はどこもかしこも自分で、他の道具など使いたくなかったアルティウスは、固く閉ざされた尻の蕾に口をつけた。
「!」
その瞬間、先ほどとは比べ物にならないほど有希は抵抗した。
持ち上げられた足をバタつかせ、両手でアルティウスの頭を押しのけようとする。
邪魔をされ、アルティウスは憮然として顔を上げた。
「ユキ、邪魔をするな」
「だっ、だって!そ、そんなとこに、く、口をつけるなんて!ヘン!ヘンだよ!」
「このままではあまりに狭過ぎて私が入らぬ。ユキ、そなたを傷付けたくないのだ、大人しくしていろ」
「他に方法は?な、なんか、付けるとか」
「・・・・・これしか方法はない」
無知な有希にそう断言すると、アルティウスはもう何も聞かないという風に再びそこに顔を埋めた。
「や、やめて・・・・・汚いよ・・・・・」
「湯に使って来たのであろう?花のような、よい香りがする。それに、とても美しい」
排泄器官だと分かってはいるが、有希のそれはまるで花の蕾のようで、本人の貞淑を守るかのように固く閉ざされていた。
アルティウスは色素の薄い有希の、そこだけは淡く色づいている蕾に、丁寧に舌を這わせる。
「・・・・・っ」
唾液を舌で中に押し込むように塗りつけ、指で慎重に解していく。
普段のアルティウスからは、とても想像出来ないほど慎重で根気のある愛撫だった。
(あ、あんなとこ、舐めるなんて・・・・・!)
有希は内心パニックになっていた。
以前アルティウスに抱かれた時は、ペニスを扱かれ、身体中を舐められたが、そこには手を出されなかった。
いきなり押し入れられた痛みしか記憶にはなく、有希は今回もその痛みにどう耐えるかということしか考えていなかったのだ。
確かに、男は女と違ってそこでしか受け入れることは出来ないが、そこをどうやって慣らすかなど、まだ15歳で性的に未熟な
有希が知るはずはなかった。
アルティウスを受け入れる覚悟はしていた。
横柄で、乱暴で、でも王者の風格が溢れ、自分には不器用な優しさを向けてくれるアルティウスを好きだと思っている。
ただ・・・・・。
(こんなの・・・・・しらない・・・・・っ)
あまりにも生々しいこの行為を、容易に受け入れることは出来なかった。
「ふ・・・ぅっ」
ピチャ ピチャ
濡れた音が耳に響く。
それが、自分のあの部分とアルティウスの唾液と愛撫がもたらす音だということがとてつもなく恥ずかしくて気が遠くなりそうだ。
「ア、アルティウス・・・・・」
「・・・・・」
「アルティウス、も・・・・・い・・・・・」
「ユキ?」
何度もアルティウスの肩を叩くと、熱心に解す行為をしていたアルティウスがやっと顔を上げた。
「も、いいから・・・・・」
「まだ指が3本やっと入るくらいだぞ?私のものはその程度では入らぬ」
「・・・・・っ」
(さ、3本・・・・・)
下腹部に感じていた圧迫感と熱い痛みの原因が分かり、有希は一瞬沈黙してしまった。
それでも、これ以上この恥ずかしさには耐えられなかった。
「が、我慢する。ちゃんと我慢するから、もう・・・・・」
入れて・・・・・その言葉に、辛うじて保っていたアルティウスの理性が途切れた。
有希を愛撫することに夢中でまだ脱いでいなかった自分の寝巻きを脱ぎ去り、アルティウスは張りのある美しく鍛えられた身体
を惜しげもなく有希の面前にさらした。
「・・・・・きれい・・・・・」
ぼんやりと呟く有希に笑い、アルティウスは一度その唇を奪うと、既に立ち上がった自分のペニスを手にした。
「ユキ、力を抜け」
「う、うん」
先端が、たった今まで解していた有希の蕾にニュルッと入り込む。
「・・・・・っ」
(熱い・・・・・!)
まだほんの先端がめり込んだだけなのに、既にアルティウスは有希の内部の熱さを感じた。
「・・・・・くっ」
「い、いた・・・・・痛いっ」
体格に見合うようにかなり太く長いアルティウスのペニスは、なかなか有希の中に納まらなかった。
小さな蕾は痛々しいほど限界まで広がり、ペニスとの隙間は全くないほど狭い。
少しずつ中に押し入っていくが、その度に内壁がペニスを押し出そうとするかのようにギュッと締まり、アルティウス自身もかなり
の痛みを感じていた。
「・・・・・ユキ・・・・・」
アルティウスは自分の身体の下にいる有希を見下ろす。
白い顔がますます白く、いっぱいの汗をかいて涙も滲んでいたが、嫌だという拒絶の言葉は出てこない。
「ユキ・・・・・」
(愛しい・・・・・)
受け入れられている・・・・・アルティウスは強くそう感じた。
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