「ひゃあっ!」
 身体の内側に何かが入り込んでくる違和感。
粘ついた液が助けになっているせいか、それとも入り込んできたのがまだ指1本だけだからなのか、いずみは痛みという
よりは酷い違和感を感じてしまった。
 「まだ、1本しか入れてないぞ」
 「うぅ・・・・・はい・・・・・」
(ゆ、指1本で、こんなにもきついのか?)
 最終的にそこに何が入ってくるのかはさすがに予想は出来ていた。慧としても多分かなり解してくれるつもりなのだろう
が、指1本でこんなにも圧迫感を感じるのなら、慧のアレが入ってきたら・・・・・。
(ぜ、絶対、裂けるって〜!)
止めて欲しいと今にも口から零れそうになるが、いずみは何とか我慢を続けた。今まで、ずっと自分の気持ちが熟すの
を待ってくれていた慧に、ペニスが大き過ぎるからもう少し待ってくれとはさすがに言いにくい。
(と、とにかく、パッと入れて、パッと終わってもらおう・・・・・っ)



 いずみの表情を見ながら、慧は慎重に指の数を増やした。
いくらローションの力を借りているとはいえ、初めて広げる尻の蕾はいずみの性格に似て頑固で、なかなか緩んではくれ
なかった。しかし、ここは絶対に手抜きが出来ない。
 「・・・・・つっ」
 3本目の指を差し入れた時、いずみが小さく声を上げた。
 「痛いか?」
 「ちょ、ちょっと、だけ、です」
 「・・・・・」
(ローションが足りないのか?)
もう半分以上使っているのだが、まだまだ足りないのかもしれない。慧は直ぐに残りを全部指を差し入れている蕾の隙
間から中へと注ぎ込んだ。
 「冷たっ・・・・・」
身体の中へと直接入ってしまったそれに、いずみは身体を震わせて反応する。しかし、それに気を取られたのか、それ
とも濡れが十分になったのか、痛いという言葉を漏らさなくなった。
慧は差し入れた指をゆっくりと中でかき回し始めた。

 クチュ グチュ

 生々しい水音と、指に絡み付いてくる熱い肉襞。
慧のペニスは更に張り詰めていく。
 「い、ずみ」
 「はぁ、はぁ、はぁ」
言葉で答えることが出来ずに視線だけを向けてきたいずみに、慧は指を引き抜きながら言った。
 「入れるぞ」



 雄々しく勃ち上がった慧のペニスは、先程見た時よりも更に大きくなっているような気がした。
(あ、あんなの・・・・・入んない、よ・・・・・)
何度も首を横に振るが、慧はそのままヒクつく蕾に自分のペニスの先端をあてがってくる。
 「息は詰めるな」
 「そ、な・・・・・うあぁ!!」
ピリッとした痛みと、ズンッと腹に響くような衝撃に、いずみは一瞬意識が途切れてしまった。

 「・・・・・み、いずみっ」
 何度も何度も名前を呼ばれて、いずみはふっと意識が戻った。気を飛ばしていたのはほんの数分、いや、1分もな
かったかもしれないが。
 「・・・・・せん、む」
 「・・・・・慧だ」
名前を訂正するのも先程と同じやり取りだったが、慧の表情が硬く青ざめていることにいずみは気づいた。手は重くて
なかなか持ち上がらなかったが、それでも何とか自分に覆いかぶさる身体を支えている慧の腕にそっと触れてみる。
 「ど・・・・・して?」
 「・・・・・悪い、いずみ・・・・・お前が辛いのは分かっているのに、どうしても止められなかった・・・・・っ」
 「・・・・・」
(この人・・・・・頭がいい人なのに・・・・・)
 これほどの痛みを感じてもなお、どうして自分が慧の身体を拒絶しないのか・・・・・頭が良いはずのこの男は考え付
かなかったのだろうか?
 「お、俺も・・・・・ほし・・・・・おも、た、から・・・・・」
 「いずみ・・・・・」
 「うれ、しい」
ペニスが入ってくる瞬間まで、痛さを想像して恐怖の方が勝っていた。
しかし、こうして身体の内部に受け入れてしまったら、今の自分の気持ちには嬉しさと愛しさしか残っていない。
 「いずみ・・・・・」
 そんないずみの告白になぜか困ったような表情になった慧は、少しだけ躊躇してから身体を屈めると、急激に体位が
変化して呻くいずみの耳元に唇を寄せた。
 「まだ、先端の半分しか入ってない」
 「え・・・・えっ?」
(こ、こんなに、一杯一杯なのにっ?)
反射的に自分の下半身に視線を向けてしまったいずみは、
 「うわあ!」
大きく広げられた自分の股の間に、ほとんどの部分をまだ出したままの慧のペニスを見て顔を真っ赤にしてしまった。



 キュウキュウと痛いくらいにペニスの先端を締め付けられ、慧は思わず奥歯を噛み締めた。少しでも気を抜けばこの
ままで射精してしまいそうだが、それではあまりに情けないだろう。

 「お、俺も・・・・・ほし・・・・・おも、た、から・・・・・うれ、しい」

慧が感じている以上に痛みを感じているはずのいずみがそう言ってくれた時、慧は嬉しさももちろん感じたが、いまだ中
に入りきっていないペニスのことをどう説明しようか迷ってしまった。
それでも、思い切ってまだ僅かな挿入しかしていないことを言うと、かなり驚いたらしいいずみは慌てたように自分達が
繋がっている箇所を見て・・・・・顔を真っ赤にさせている。
 「・・・・・もう少し、いいか?」
 「・・・・・」
 ここでうんと言うのもかなりの勇気が必要だろう、いずみは逡巡したが・・・・・それでも何とか頷いてくれた。
慧はそれを確認してから細い足を抱え直し、

 ズッ グリュッ

 「ひっ・・・・・ぃ!」
一気に先端部分を力任せにねじ込むと、いずみに息をつかせないまま竿の部分も全て中に挿入し、
 「・・・・・っ」
やがて、慧のペニスは根元までいずみの蕾に挿入して、パンという肉と肉のぶつかり合う音がした。