指先の魔法
20
「ん、ふう・・・・・」
慣れない真琴は少し長いキスをしただけで息があがり、力の抜けたその身体を海藤はしっかりと抱き止めた。
(細いな・・・・・)
明るいバスルームの下で見る真琴の身体は、まだ成長しきれていない細い身体だった。色白だとは思っていたが、元々色
素が薄いのか乳首も淡い色で、ペニスもまだ使っていないのが分かる綺麗なピンク色だ。
海藤はそのまま真琴を湯船の縁に座らせると、自分はその前に跪いてその顔を下から覗き込んだ。
頬を上気させ、キスの余韻で唇が濡れている真琴は、見た目本当に少女のようだったが、平たい胸や下半身を見ると紛
れもなく同性だと分かる。
それでも真琴を欲しいと思う海藤の気持ちが萎える事はなかった。
「!」
荒い呼吸に合わせて揺れる乳首を口に含むと、真琴の体がビクッと震える。薄い肌は僅かな刺激でも敏感に感じるよう
で、海藤は今にも後ろに倒れそうな真琴の腰を片手で支えたまま、もう片方の手は自分も持っている同じもの(見た目はと
ても同じとは見えないが)を掴んだ。体格に似合う細身のペニスは、軽く上下に擦っただけでみるみる硬くなっていく。
自分の体の変化に、真琴は泣きそうな声で言った。
「さ、触らないで下さい・・・・・」
「触らないと何も出来ないだろ」
「だ、だって、汚いし・・・・・」
セックスがどういったものか知識では知っていても、実際に触れられるのは抵抗があるのだろう。ましてや相手は同性で、
自分をレイプした相手だ。
しかし、もちろん海藤は止めるつもりはない。
「俺のものにする身体だ。汚いはずがないだろう」
「なっ」
恥ずかしさでますます身体を硬くする真琴に、海藤はペニスを愛撫する手を止めないまま言う。
「だいたいセックスは綺麗なもんじゃない。キスして抱き合って終わるのはままごとだ」
「ちょっ、ちょっとま・・・・・」
「お前の出すもので俺の身体も汚れるし、お前は俺のもので身体の中まで濡らしてやる」
「!・・・・・おっ、オヤジ発言です!」
「ク・・・・・俺をオヤジ扱いするのはお前くらいだよ」
子供丸出しの真琴の言葉に笑いながら、海藤はいきなり真琴のペニスを銜えた。
「うわああ!」
男のペニスを口に銜えるなどもちろん初めてだが、それが真琴のものだと思うと少しも嫌ではない。まだ完全に大人になりき
れていない先の部分を舌で丁寧に愛撫してやると、苦い味を舌に感じ始めた。
縁を掴んでいる真琴の細い腕もプルプルと震えている。初めて感じる快感を、必死で我慢しているのだろう。
「は、離して・・・・・」
不意に小さな声で真琴が言った。
「はな・・・・・して・・・・・」
「このまま出せばいい」
そろそろ限界なのだろうと、海藤はますます口での愛撫を激しくする。竿の部分を長い指で丁寧に擦り、先の部分を舌を
窄めて刺激してやる。
しかし、真琴は必死に海藤の身体を押し返そうとした。
「出、出ちゃいそうなんですってば〜」
「だからそのまま・・・・・」
「お、おし・・・・・っこ・・・・・」
既に半泣きの真琴は、恥ずかしさで顔を背けながら言った。
「ト、トイレ行かせて下さい・・・・・」
初めての強烈な刺激に身体が付いていかず、先に尿意の方を催したのだろう。
真琴の必死の願いも、海藤は事も無げに却下した。
「ここですればいいだろ」
「いっ、嫌です!」
「シャワーで流せばすむことだ。これぐらいで恥ずかしいなんて言ってると、準備の時どうする?」
「準備・・・・・?」
「ほら、早くしろ」
「うう〜」
真琴は涙目で睨んでくるが、それさえも可愛いと思ってしまう。
色ボケだなと、海藤は苦笑した。
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